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仕事・人生

細田佳央太「抱っこするのは初めて」 猫とふれあって学んだこととは

公開日:  /  更新日:

著者:和栗 恵

猫との共演は“駆け引き”の連続

主人公・二星優斗を演じた古川雄輝さんには、猫のことなどいろいろなことを教わったという(c)2022「ねこ物件」製作委員会
主人公・二星優斗を演じた古川雄輝さんには、猫のことなどいろいろなことを教わったという(c)2022「ねこ物件」製作委員会

――撮影で共演した猫たちとは、仲良くなれましたか?

「それは……難しい質問ですね。猫はとてもマイペースな生き物で、撮影中は毎回毎回、“駆け引き”をしているような気分でした。こちらから手を差し伸べると逃げる。でも、干渉せずにいると近寄ってくる。本当に、すべてが“駆け引き”でした。なので、撮影を通して『クロ』や『チャー』、(ドラマ内で『たま』を演じた)『シシマル』と仲良くなれたかと言われると……なり切れなかった、というのが正直なところのように思います」

――猫はマイペースですもんね。

「古川(雄輝・二星優斗役)さんが本当にすごいんですよ。猫も古川さんとだとすごくリラックスしていて、僕たちとはまるで違うんです。今回の撮影まで、猫は遠い昔に触ったことがある程度で、抱っこするのは初体験だったんです。どう抱けばいいか、どうふれあえばいいか、すべて古川さんが教えてくれました。古川さんの猫知識や猫への気遣いは、本当に素晴らしかったです。僕は猫については素人同然なので、そこも猫たちにバレていたのかもしれません」

――撮影を通じて感じた、猫の魅力とは?

「あのマイペースさが、すごくいいな、と。僕らはどうしてもマイペースにはなり切れないですよね。相手の立場や考え方次第で、こちらがやりたいことをしても『わがまま』『自分勝手』と取られてしまう。回りの人間の思惑など知らないかのように、思うままに生きていられる猫は、本当にうらやましかったです。猫が思っていた以上にマイペースなことには、ちょっとびっくり。こんなにも相手にされないとは思いもしませんでした。何回も『シャーーーッ』て言われちゃいました。古川さんは、そういうところも『かわいい』っておっしゃっていて、『本当に猫が好きなんだな』って感じました」

――最も思い入れがある猫は?

「やっぱりチャーですね。役柄的に『チャー係』なので。でも、どの子もとてもかわいくて、本当に良い猫ばかりでした。クロ役の『ひげ』は、お芝居ができる頭のいい猫ちゃん。おとなしいですし、演技をする上では一番やりやすかったと思います。チャーは本当にマイペース。でも、チャーの実の子どもである(ドラマ内でたまを演じた)シシマルのことを大切に思っているのが伝わってきて、とても愛らしい猫でした。たまは、猫じゃらしをする時の反応がすごく良くて、一番遊びたがり。遊びたい気分の時はたまにかまってもらっていました」