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スイカの色は元々黄色? 色で栄養に違いはあるか 栄養士が解説
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教えてくれた人:和漢 歩実
7月27日は全国のスイカ愛好家たちが制定した「スイカの日」。夏を代表する果実であり、皮の模様が綱のように見えることから、「夏(7)のつな(27)」の語呂合わせだそうです。もちろん、今がちょうどおいしい季節。店頭では赤いスイカに混じって黄色いスイカも見かけますが、栄養などに違いはあるのでしょうか? 栄養士の和漢歩実さんにお話を伺いました。
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原産地は南アフリカの砂漠地帯 4000年以上前の壁画にも
スイカの原産地は南アフリカの砂漠地帯とされています。栽培の歴史は古く、エジプトでは4000年以上前の壁画にスイカが描かれており、当時から食用だったとみられているそうです。水分補給として貴重なものだったようで、やがて地中海から欧州各地に広まっていきました。
日本にスイカが伝わった時期は諸説あり、17世紀の江戸時代に伝わり普及したという説が有力です。しかし、高山寺(京都府京都市)に伝わる国宝「鳥獣人物戯画(鳥獣戯画)」には、ウサギが持つカゴの中にスイカが入っているような描写があり、実は古くから日本でも栽培されていたのではという説もあります。
スイカは約90%が水分です。英語では“水分の多いウリ”という意味で「ウォーターメロン(watermelon)」と呼ばれます。日本でも江戸時代には「水瓜」とも書かれていました。「西瓜」の表記は、“中国の西の方(西域)から伝わったウリ”の意味です。中国語で「シーグァ」の読みが転じて、日本で「スイカ」と呼ばれるようになったようです。