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旬のスイカにまつわる通説 天ぷらとの食べ合わせが悪いのはなぜ? 種を食べたらいけないの?
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教えてくれた人:和漢 歩実
水分豊富なスイカは夏を彩る代表的な果実です。日本で庶民に広まったのは江戸時代とされ、さまざまな通説があります。「スイカと天ぷら」といえば“悪い食べ合わせ”といわれていますが、その理由とは? また「うっかり種を飲んだら盲腸になる」という言い伝えは本当なのでしょうか? 7月27日の「スイカの日」にちなみ、栄養士の和漢歩実さんにお話を伺いました。
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ビタミンやミネラルなどの栄養素をバランス良く含むスイカ
スイカはウリ科の植物です。農林水産省のウェブサイトによると「概ね2年以上栽培する草本植物及び木本植物」を「果樹」とするため、一年生草本植物のイチゴやメロン、スイカは野菜として取り扱われるそうです。
一方で米国のスイカ関連団体は長年の議論が存在することを踏まえ、公式サイト上でいくつかの事実要素を挙げて「ご自身で判断を」としています。
約90%が水分のスイカは、デザートやおやつとして食べられることが多いでしょう。甘くてみずみずしい果肉は日本の夏を代表する味覚であり、さまざまなビタミンやミネラルなどの栄養素をバランス良く含んでいます。
果肉の赤色はカロテノイドの一種であるリコピンの色で、抗酸化作用があるといわれています。また皮膚や粘膜を強くして免疫力をアップするといわれるβカロテンや、利尿作用からむくみ解消が期待できるカリウム、血流促進効果があり「スーパーアミノ酸」といわれるシトルリンも豊富です。
「スイカと天ぷら」よりもデメリットが大きいのは?
昔から言い伝えられている“悪い食べ合わせ”に「スイカと天ぷら」があります。この理由は、栄養面よりも消化にあるのかもしれません。
スイカは水分が多く体を冷やします。油分が多い天ぷらを消化するには、胃腸は活発に働かなければなりません。しかし、スイカの水分でその働きが悪くなり、消化不良を起こすと考えられてきました。胃腸が弱っている際は避けた方が良いと思いますが、スイカを大量に食べなければ特に気にすることではありません。
むしろ、「冷たいビールとスイカ」の方がデメリットは大きいと考えられます。ビールとスイカには利尿作用があるので、場合によっては体内のアルコール濃度が高まる可能性も。そのため、食べすぎには注意しましょう。