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プチトマトとミニトマトの違いは? トマトとの栄養面の違いも比較 栄養士が解説

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:和漢 歩実

カロリーが低いのは? 主な栄養素で比較

赤色が鮮やかなミニトマト(写真はイメージ)【写真:写真AC】
赤色が鮮やかなミニトマト(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 トマトとミニトマト。大小の違いはありますが、栄養価に違いはあるのでしょうか? 主な栄養素について日本食品標準成分表2020年版(八訂)を基に、赤色トマト(トマト)、赤色ミニトマト(ミニ)の可食部100グラムあたりで見ていきましょう。

○エネルギー
トマト:20キロカロリー
ミニ:30キロカロリー

○βカロテン
トマト:540マイクログラム
ミニ:960マイクログラム

○ビタミンC
トマト:15ミリグラム
ミニ:32ミリグラム

○カリウム
トマト:210ミリグラム
ミニ:290ミリグラム

 上記より、ミニトマトの方が栄養価高めとなりますが、大小に関わらず、ヨーロッパでは「トマトが赤くなると医者が青くなる」といわれているほど栄養メリットをいただきたい食材の一つです。βカロテンは、必要時に体内でビタミンAに変わり、皮膚や粘膜を強くして、ウイルスの体内の侵入を防ぐ働きが期待されます。この他、疲労回復効果が期待されるクエン酸や便秘改善に役立つ食物繊維のペクチンも含まれています。

 トマトを代表する注目の栄養成分といえば、リコピンが挙げられます。活性酸素の働きを抑える強い抗酸化作用があり、生活習慣病予防に期待。加熱調理や油と一緒に摂取することで吸収率がアップするといわれています。日々の献立に上手に活用したいですね。

(Hint-Pot編集部)

和漢 歩実(わかん・ゆみ)

栄養士、家庭科教諭、栄養薬膳士。公立高校の教諭として27年間、教壇に立つ。現在はフリーの立場で講師として食品学などを教える。現代栄養と古来の薬膳の知恵を取り入れた健やかな食生活を提唱。食を通して笑顔になる人を増やす活動に力を注いでいる。
ブログ:和漢歩実のおいしい栄養塾