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桃は皮ごと食べても良い? おいしいものの見分け方や種類ごとの栄養の違いとは

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:和漢 歩実

みずみずしく甘い桃(写真はイメージ)【写真:写真AC】
みずみずしく甘い桃(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 みずみずしくてジューシーな甘さが人気の桃。一般的に8月頃が最盛期で、多くの品種が食べ頃になります。現在出回っているのは、中国や欧米から入ってきた品種を日本の気候に合うように改良したもの。とろけるような甘さが特徴の桃ですが、どんな栄養が含まれているのでしょうか。また、皮は食べても大丈夫? 栄養士の和漢歩実さんに伺いました。

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日本では古くからなじみがある 昔話の由来にも

 桃の原産は中国といわれています。桃を食べた仙人が不老不死となった説話があることから「仙果」とも呼ばれ、花や葉、枝にも邪気をはらう効果があると考えられてきました。日本では「鬼を恐れさせる」との伝承があり、昔話「ももたろう」の由来となったとの説もあります。

 日本にいつ伝来したかは不明ですが、古くから自生しており、弥生時代の遺跡から種が見つかっています。古事記などにも記載があり、古くから食べられていたようです。本格的な栽培が始まったのは、海外の品種が導入された明治以降といわれています。昔は果汁が少なく、小ぶりで硬い果物でしたが、現在では品種改良が進み、みずみずしく甘くてとろけるような食感が人気です。

 おいしい桃を見分けるには、くぼみが左右対称できれいな丸みであるかがポイント。皮のうぶ毛がきれいに生えているものを選びましょう。熟していないものは、常温で追熟します。甘い香りがして、くぼみの周辺が青くないのが完熟の目印。冷蔵庫で冷やしすぎると味が落ちるので、食べる直前に冷やすと良いでしょう。