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桃は皮ごと食べても良い? おいしいものの見分け方や種類ごとの栄養の違いとは

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:和漢 歩実

桃には白桃系と黄桃系がある 違いは?

黄桃(写真はイメージ)【写真:写真AC】
黄桃(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 桃は、主に果肉が白い白桃系(白肉種)と、果肉が黄色の黄桃系(黄肉種)に分けられます。日本食品標準成分表2020年版(八訂)によると、各100グラム(可食部)あたりの主な栄養価は次の通りです。

○エネルギー
白桃:38キロカロリー
黄桃:48キロカロリー

○ビタミンC
白桃:8ミリグラム
黄桃:6ミリグラム

○ビタミンE
白桃:0.7ミリグラム
黄桃:1.3ミリグラム

○食物繊維
白桃:1.3グラム
黄桃:1.9グラム

○カリウム
白桃:180ミリグラム
黄桃:210ミリグラム

 ビタミンCを除いては、栄養価は黄桃のほうが高めですが、あまり違いはありません。余分な塩分を排出するカリウムや、抗酸化作用のあるビタミンEなどは、桃全般が含んでいます。ペクチンという食物繊維も豊富。お通じを良くしてくれる他、血糖値の急激な上昇を抑えたり、血中コレステロール値を下げたりする働きも期待されます。

 低カロリーなので、一般的な成人では、白桃大1個(約300グラム)を食べても、約97キロカロリー(廃棄率15%であるため、可食部重量が255グラム)です。もちろん食べすぎや偏った食生活はおすすめしません。

皮周辺に豊富な栄養とは 皮ごとカットして冷凍も便利

皮周辺に含まれる栄養も魅力の桃(写真はイメージ)【写真:写真AC】
皮周辺に含まれる栄養も魅力の桃(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 桃には、お茶の成分として知られているポリフェノールの一種「カテキン」も含まれています。ビタミンEよりも何十倍も強力な抗酸化作用や殺菌作用に期待できるとして近年注目されている成分です。

 カテキンは皮の周辺に多いため、効果的にいただきたい場合は皮ごと食べると良いでしょう。その場合は、容易に皮がむける果肉が柔らかいものではなく、果肉が硬めのものの方がおいしくいただけます。しっかりと水洗いをしていただきましょう。

 たくさん手に入った時は冷凍保存がおすすめです。やさしく洗ってから水気を拭き取り、皮がついた状態で適当な形に切ってから冷凍保存しておくと、皮ごとスムージーにしやすく便利です。また皮付きのまま丸ごと冷凍保存もできます。水気を拭き取ったらラップに包み保存袋で密封して冷凍庫へ。皮は解凍した時に簡単にむけます。シャーベットでいただくと、暑い季節においしいデザートになります。

(Hint-Pot編集部)

和漢 歩実(わかん・ゆみ)

栄養士、家庭科教諭、栄養薬膳士。公立高校の教諭として27年間、教壇に立つ。現在はフリーの立場で講師として食品学などを教える。現代栄養と古来の薬膳の知恵を取り入れた健やかな食生活を提唱。食を通して笑顔になる人を増やす活動に力を注いでいる。
ブログ:和漢歩実のおいしい栄養塾