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日焼け止めを塗った肌に真珠を着けてもいい? 夏のケアをプロが解説

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

真珠は傷付きやすい! やわらかな布で優しくケア

やわらかな布でさっと拭いてケースに保管を(写真はイメージ)【写真:写真AC】
やわらかな布でさっと拭いてケースに保管を(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 板垣さんによると、真珠は着用後のケアもとても重要なのだそう。やわらかな布を準備しましょう。ケアの手順は次の通りです。

【真珠のケア方法】
1. やわらかくきれいな布を湿らせて拭く
2. やわらかくきれいな布で乾拭きをする
3. しっかりと自然乾燥させる

 やわらかな布を使うのは、真珠はモース硬度4.5~2.5というやわらかな素材で傷付きやすいため(参考:ダイヤモンドはモース硬度10、大理石はモース硬度3、石膏はモース硬度2)。化粧品や汗、皮脂をきちんと拭き取ることが大切です。

「汚れがついた場合、水やぬるま湯ですすぐのも良いですが、その際はきれいな真水を使うことをおすすめします。水道水などにはカルキが含まれるため、真珠に影響を及ぼす場合があります。ネックレスなどの場合、鉄のワイヤーやコットン糸などが劣化してしまうため、水に浸けて放置するのは避けてください」

高温になる車内は厳禁 湿度の調整もカギ

きちんとケアすれば、いつまでも美しい輝きを放つ真珠【写真提供:株式会社クロスフォー】
きちんとケアすれば、いつまでも美しい輝きを放つ真珠【写真提供:株式会社クロスフォー】

 続いて、正しい保管の方法です。夏場の遠出時などで特に気をつけたいのが、車内に放置することです。車内温度が非常に高くなる車内では、退色や変色を起こす恐れがあります。

 専用のケースに入れ、室内の日が当たらず湿度が安定した場所で保管しましょう。その際に、「パールソーブ」と呼ばれる湿度調整剤を入れるとなお良いです。

 真珠は、ごくごく浅い引っかき傷などの場合でしたら、市販の金・銀・プラチナ用の傷取りクロスで何回か軽くこすると傷がなくなる場合が多いです。しかし、深い傷や欠けの修復は不可能です。また、変色や退色は長期間使うと避けられないこと。ある程度であれば修復は可能なので、気になる場合は修理依頼をしてみるといいと思います。

◇板垣道雄(いたがき・みちお)
株式会社クロスフォー社長室室長兼営業部。1976年、高校卒業後に国鉄入社。1988年、現在の株式会社クロスフォーの前身である株式会社シバドに入社。以後15年、色石(主にルビー、サファイア)、ダイヤモンド(主にカラットアップ、カラーダイヤ)、真珠(主にタヒチ、クック諸島でブラックパール)の買い付け業務に関わる。2002年、ダイヤモンド輸入卸のファンダイヤモンド設立。主にピンク、ブルー、グリーン、イエロー、カメレオンダイヤなどの大粒ダイヤモンドを輸入販売する。2017年、株式会社クロスフォーに入社。

(Hint-Pot編集部)