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酷暑続くも暦の上では秋に 8月の二十四節気「立秋」と「処暑」

公開日:  /  更新日:

著者:鶴丸 和子

立秋の七十二候とは 日ごとに近づく秋の気配

夕暮れに鳴くヒグラシ(写真はイメージ)【写真:写真AC】
夕暮れに鳴くヒグラシ(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 二十四節気の1つの節気(約15日間)を、さらに3つ(約5日間)に分けたものが七十二候です。昔の日本人は自然現象から細やかに季節を感じ取って生活をしてきました。

 立秋の七十二候は、次の通りです。

○「立秋」(8月7日頃)
初候:涼風至(すずかぜいたる)8月7日頃
次候:寒蝉鳴(ひぐらしなく)8月13日頃
末候:蒙霧升降(ふかききりまとう)8月18日頃

 じめじめとした暑い夏の風から、どこか涼しさを感じる風に変わり始める頃。夏の終わりを告げるかのように、夕暮れにはセミの声が響きます。森や水辺には白く深い霧が立ち込め、朝夕はひんやりとした空気に。一般的なお盆明けには、秋の気配が少しずつ近づいてきます。

暑さが収まる処暑 台風にも警戒する時期

稲も実り始める(写真はイメージ)【写真:写真AC】
稲も実り始める(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 立秋の次にめぐる二十四節気は「処暑(しょしょ)」です。2022年は8月23日から。「処」という漢字には「とまる」という意味もあるようで、暑さが収まり、秋の気配が漂い始める頃です。強烈な太陽の日差しは次第にやわらかくなり、朝晩は過ごしやすくなってきます。

 穀物が実り始めますが、同時に台風の到来に気をつける時期でもあります。昔から厄日の一つとして「二百十日」があり、立春から数えて210日目にあたる日は、台風が来る確率が高いとして警戒しました。2022年は9月1日が「二百十日」です。

 現代も災害に備える意識は大切。避難経路の確認や防災グッズの点検などをしておきたいですね。