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仏壇にお供えする花 適さない種類と理由は? 飾り方や本数のマナーをプロが伝授

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:のなか りえこ

飾り方や本数のマナーはある?

白や黄、紫の花(写真はイメージ)【写真:写真AC】
白や黄、紫の花(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 一般的な飾り方のマナーとして、仏花は一対で飾ります。これは仏教における「極楽浄土」をイメージしたものといわれているそうです。ただし、花立(はなたて)や花瓶が1つしかない場合は、その限りではありません。

 仏花の色ですが、四十九日までは白を基調としたものを選び、明るい色味を加えるなら忌明けからにするのが良いでしょう。白の他には、黄、紫、ピンクを入れることが多いです。

 本数は、3、5、7本などの奇数が良いとされています。理由は、半分に「割れない」からとか、対で飾る時にバランスが良いからともいわれています。最近では飾りやすいアレンジメントもあるので、それをお供えするのも良いでしょう。

定番といえば菊 それ以外に選ぶと良い花は?

カーネーションなど花持ちの良い花を(写真はイメージ)【写真:写真AC】
カーネーションなど花持ちの良い花を(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 定番は、菊の花。寒さにも暑さにも強く、花持ちが良く、年間を通して手に入りやすいからです。昔からお盆に限らず故人へ手向けるお花として用いられてきました。代表的な花言葉は「高貴」「高尚」。菊の花は皇室の紋章に使われたり、食用もあったりするなど古くから日本人の暮らしで親しまれてきた花です。

 仏花は、花持ちが良いものが向きます。菊以外ではカーネーションがよく選ばれています。色も豊富で選びやすいのと、季節を問わず手に入りやすいのが理由でしょう。同様にトルコキキョウも通年手に入りやすく、長持ちする花です。華やかさがあり、仏花として用いることも多いです。

 この他、季節の花を選ぶのも良いでしょう。これからお盆の時期だと、夏から秋に出回るリンドウやケイトウがおすすめです。鮮やかな色合いがアクセントにもなります。

 横幅を取らずに飾りやすいものが良いでしょう。近年は、故人の好きだった花を飾るなどお花についても多様化していますが、古くからの風習を重んじる地域もあります。故人を偲びつつも、昔ながらのマナーを押さえて配慮することも大切です。

(Hint-Pot編集部)

のなか りえこ

フラワー&グリーンコーディネーター。インテリア商材を扱う仕事から花の世界へ。現在はフリーで活動中。花と植物に関する提案・制作(装花・装飾・植栽など)を中心に行う。
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