からだ・美容
「コロナ禍の影響でセックスレス」は本当なの? 以前からの問題が根底にあるケースも
公開日: / 更新日:
教えてくれた人:OliviA
パートナーと性行為をしたくない…本当にコロナ禍が原因なのか?
コロナ禍における性行為のトピックスとして印象深かったのは、蔓延した初期の頃に海外ではセックストイの売れ行きがとても伸びたという話です。またオンライン通話をしながら性行為をする恋人同士の例も、一時話題になりました。でも、どちらも数か月で飽きられているようです。
やはり性行為とは、肌と肌がふれあうコミュニケーションという醍醐味があります。そのため、オンラインでの遠隔セックスやセックストイは一時的な話題になったものの、結局いつも通りに戻っていった印象です。
雑誌「Tarzan」(マガジンハウス発行)のウェブ版で、「コロナ禍で変わった? 2021年、日本の性生活アンケート」という特集がありました。「コロナ禍がどれだけ性生活に影響があるか」という調査で、私もコメントさせていただいています。
それによると全体的な集計結果として、2021年の段階では性生活の回数にそこまで大きな変化はありませんでした。する人はするし、していない人はしていない。総じて現状維持という感じです。
ですから「パートナーとの性行為をしたくなくなった」という今回のご相談は、恐らく勤務スタイルの変化では解決できない、カップルが潜在的に抱える不満によるものなのではないかとも考えられます。一度、おふたりの間にある問題に向き合い、きちんと話し合いを持たれるのがいいのではないでしょうか。
まずはコミュニケーションのすれ違いや意見の相違など、前提になっていると思われる原因をチェックしてみてください。現状を見直すきっかけになると思います。
(Hint-Pot編集部)
OliviA(オリビア)
1980年生まれ。ラブライフアドバイザー(R)、アロマセラピスト、日本性科学会 会員。学生時代に「女性の性」をテーマに卒業論文を執筆したことをきっかけに、2007年より性に関する総合アドバイザーとして本格的に活動を開始。台湾でも書籍を出版するなど、日本のみならず海外にも活動の幅を広げ、多方面で「女性のセクシュアルウェルネス」「コミュニケーションを重視した性生活」の提案を行っている。近著に「セックスが本当に気持ち良くなるLOVEもみ」(日本文芸社)など。