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トウモロコシとヤングコーンは「親と子」の関係 栄養価に違いは?
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教えてくれた人:和漢 歩実
トウモロコシがおいしい季節ですね。“ミニチュア”のような形をしたヤングコーンもありますが、違いは何なのでしょうか。ヤングコーンは水煮の缶詰やパックに入ったものが出回るので、炒め物やサラダのトッピングなどに活用する人もいるでしょう。果たしてトウモロコシとはどんな関係なのでしょうか? 栄養で異なる面とは? 栄養士の和漢歩実さんに伺いました。
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トウモロコシとの関係とは?
トウモロコシ(スイートコーン)は通常、1つの株に2、3本の実ができるといわれています。1株に複数の実があると、栄養が十分に行き渡らないので、後からできた実を早いうちに収穫します。これがヤングコーンです。
ヤングコーンは別名ベビーコーンともいわれています。その名の通り、トウモロコシの「赤ちゃん」です。傷みやすいので主に長期保存できる缶詰めやパック詰めにして、出回っています。炒め物やサラダのトッピングなどに使うことが多いでしょう。
近年は流通が整ったこともあり、旬の時期には皮付きのままのヤングコーンが店頭に並ぶようになりました。収穫が通常のトウモロコシよりも早いので、皮付きのままのヤングコーンの旬は6月~7月頃。皮をむいて茹でて食べても良いですが、外側の青くて硬い葉だけを取り除き、皮ごとグリルで焼いて食べると美味。ヒゲもやわらかく食べられます。
「親と子」栄養価での違いを比較
まさに「親と子」のような関係のトウモロコシ(スイートコーン)とヤングコーン。主な栄養価に違いはあるのか、日本食品標準成分表2020年版(八訂)より、可食部100グラム(生)あたりを見ていきましょう。
○エネルギー
トウモロコシ 89キロカロリー
ヤングコーン 29キロカロリー
○炭水化物
トウモロコシ 16.8グラム
ヤングコーン 6.0グラム
○タンパク質
トウモロコシ 3.6グラム
ヤングコーン 2.3グラム
○脂質
トウモロコシ 1.7グラム
ヤングコーン 0.2グラム