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夢の一戸建て購入 見学で押さえておくべきポイント4つ プロが教える必須アイテムは
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それぞれにメリットとデメリットがあるマンションと一戸建て。階下への足音などを気にしなくて済む一戸建ては、子育て世代を中心に人気があります。思い通りの家を建てられる注文住宅はなかなかのお値段ですが、中古や建売住宅という選択肢も。前回の「見学のポイント・マンション編」に続いて、今回は「一戸建て編」をお届けします。不動産情報サービス大手「アットホーム株式会社」の広報・清水桃花さんにレクチャーしていただきました。
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一戸建ての見学 マンションと違うポイントは
前回のマンション編に続いての、一戸建て編。物件見学(内見)の重要性に違いはありませんが、見学する建物タイプが異なるため、確認すべきポイントが微妙に異なります。清水さんによると、まず押さえておくべきポイントは、大きく分けて4つです。
1. 構造と性能
「マンションはほとんどが鉄筋コンクリート(RC)造や鉄骨鉄筋コンクリート(SRC)造ですが、一戸建ては木造が多いこと。これが大きな違いです。断熱は『断熱性能等級』が1~4級まで、耐震は『耐震等級』が1~3級まで設定され、どちらも数字が大きいほど優れています」
2. 生活動線
「一般的なマンションは室内に階数の差がないため、1フロアでの動線を確認します。一方で一戸建ては2階建て以上になると動線が複雑になりがちです。そのため、朝に起きて顔を洗い、支度をして食事をとってから家を出るといった生活動線を実際に想定してみましょう。また、家族団らんや子ども部屋の場所もコミュニケーションに影響することがありますので、ライフスタイルを考えて確認することをおすすめします」
3. 開口部(窓・出入り口)
「四方の壁に窓やドアを設けられる点は、比較的にマンションよりも優れている部分といえるでしょう。しかし、位置によってはプライバシーの確保が難しくなる場合もありますので、日中にカーテンを開け放つことができるのかなどを確認してください。また隣接する建物についても距離や窓の位置をしっかり見ておきましょう」
4. 周辺環境と地域ルール
「ゴミ集積所も家の外に設けられますので、実際の回収場が清潔に保たれているのかは周辺の雰囲気を探る手がかりになるでしょう。また最寄り駅まで実際に歩き、道中の雰囲気や街灯の数を確認するなど、治安面のチェックも重要です」
“測って調べる”道具は必需品 測る場所はマンションより多数
そしていよいよ現地での見学。中古と建て売りの一戸建てでは、いくつかの道具を持参すると便利だそうです。
【見学に持参したいアイテム】
1. 間取りや設備などが記載されているパンフレットやチラシ
「現地でも入手できますが、マンション編でもお伝えした通り、事前の準備をしっかりとしておくと確認漏れを防ぐことができます。記載されている内容が実際と異なっていないかも、丁寧に一つずつ確認しましょう」
2. コンパス(方位磁針)
「家の方角と、朝・昼・夕方にどの方向から日差しが入るのかをチェックします。隣接する建物の高さや季節によっては、思ったほど日差しが入らないことがあるので要注意です」
3. 水平器とメジャー
「水平器は家の傾きを確認するためのものです。傾きは耐震性などの安全面に影響するため、よく確認してください。メジャーは部屋の広さ以外に、階段やドアの幅も測っておきましょう。引っ越しで2階に家具を運ぶ際、階段でつっかえてしまうこともあります」