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持ち家の資産価値はどこで決まる? 将来的に高く売却できる物件を見極めるポイント

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

一戸建ての資産価値は最終的に“土地”が残ること

 一戸建ての物件選びでは土地が重要。もちろん、事前に確認しておくべきポイントもマンションとは大きく異なります。

 まずは「将来的に建て替えできない土地」。「建築基準法」という法律で建物と道路の関係を規定した箇所に関係するため、購入前に入念な確認が必要です。

 例えば、東京都都市整備局の公式ウェブサイトを見ると、「43条第1項の規定により、建築物の敷地は原則として道路に2メートル以上接しなければなりません」とありますが、許可制度もあると記されています。不動産会社や役所などに話を聞いて、不明な点がなくなるまで理解しておきましょう。

 2つ目は「『公道』と『私道』の確認」。購入希望物件の前面道路が私道だった場合は、事前に権利関係などの確認を。そして最後は「災害に強い土地」です。先にあった「安心して住める物件」と同様のため、自治体が作成しているハザードマップで確認しましょう。

マンションも一戸建ても避けられない老朽化 修繕にいくらかかる?

定期的な大規模修繕が必須のマンション。毎月の修繕積立金も要チェック(写真はイメージ)【写真:写真AC】
定期的な大規模修繕が必須のマンション。毎月の修繕積立金も要チェック(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 資産価値を高める要素はそれぞれですが、年月を経てもできるだけ価値を維持するにはメンテナンスと修繕が必須。また、すべての建築物に共通しているのは、早かれ遅かれ老朽化していくということです。

「マンションでは大きく分けて、雨漏りなどに対応する小規模修繕と、外壁塗装工事など大規模修繕の2種類があります。そのため、毎月のローン支払い以外にも『修繕積立金』が必要です。物件価格が安くても、毎月の修繕積立金と管理費を合わせると金額が膨らむ場合もあり、売却の際に買い手が他の物件と見比べる要素になります」

 一方で一戸建ては、修繕のタイミングや範囲、グレードなどをすべて持ち主が判断します。マンションのように月々の定期的な支払いはありませんが、破損箇所などが見つかる度に修繕は必要ですから、不定期な出費になります。

「当社が昨年11月に発表した『2021年“新築一戸建て購入後30年以上住んでいる人に聞く「一戸建て修繕の実態」調査”』では、新築一戸建て購入後30年以上住んでいる人(398名)がそれまでにかけた修繕費は、木造で平均470.2万円、鉄筋・鉄骨造で平均617.7万円。全体平均は532.1万円という結果でした。一方で、修繕費を毎月積み立てていないと回答した人は全体の91.7%でしたが、資産を維持するためには普段からこまめに修繕しておく方が良いといえますね」

 マイホームという資産を持つにおいて、資産価値が高いに越したことはありません。あらゆる要素を見極めて、将来的に高く売却できる物件を探すことも一つの手でしょう。

(Hint-Pot編集部)