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トウモロコシの栄養 逃さず調理するなら電子レンジで5分 ヒゲが多いと粒も多い?
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教えてくれた人:和漢 歩実
今の時期だからこそ味わいたい旬の味。その代表格といえばトウモロコシでしょう。店頭には皮とヒゲの付いたものがたくさん出回っています。皮ばかりに目が行く傾向はありますが、おいしいものを選ぶならヒゲにも注目すると良いようです。栄養を逃さない調理方法や保存のコツなどについて、栄養士の和漢歩実さんにお話を伺いました。
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「なんばんきび」「とうみぎ」など呼び名もいろいろ
トウモロコシが日本に伝来したのは1500年代後半。ポルトガル人によって長崎にもたらされたといわれています。明治時代には本格的に栽培が始まり、主に北海道でたくさん栽培されました。
現在は、千葉県や茨城県など関東地方をはじめ、中部、九州地方など各地で作られています。一般的には6月頃から収穫され、最盛期は夏。ちょうど今がおいしい季節です。
トウモロコシの名は、「もろこし」という植物によく似ていたことから、唐(舶来という意味)が付いたもののようです。また昔は同じ“舶来”の意味で「南蛮」という言葉も使われていたため、「なんばんきび」の名も。その名残で近畿地方などでは「なんばん」や「なんば」と呼ぶ地域もあります。
また、北海道の多くは「とうきび」、宮城県や福島県などでは「とうむぎ」とも。茨城県では「とうむぎ」が転じて「とうみぎ」と呼ぶ地域もあります。この他、「こうらい(きび)」「もろこし」「とうまめ」「とうなわ」など、地域によってさまざまな呼び名があることもトウモロコシの魅力です。
ヒゲが多いほど良い!? おいしいトウモロコシの選び方は?
トウモロコシは、実が先まで詰まり、ふっくらとしていて、ツヤのあるものがおいしいといわれています。しかし、皮が付いている場合は実の状態が見えにくいので、皮の色が濃い緑色のものを選ぶと良いでしょう。ヒゲが付いていれば、ぜひ注目してください。ヒゲの数が多ければ、粒が多い証拠とされています。
なぜなら、トウモロコシの粒とヒゲの数は同じといわれているから。ヒゲの部分はトウモロコシのめしべで、粒一つひとつから伸びていて、花粉が付くと受精します。受精すると粒の中が詰まっていき、育っていくのです。
ヒゲには利尿効果があるといわれ、むくみ解消や高血圧の降下が期待できます。天日干ししたきれいなヒゲの部分をティーパックに入れて、ヒゲ茶にしてみるといいでしょう。生のヒゲを1センチほどに切り、スープの具材としても。またトウモロコシごはんなら、粒と一緒に入れて炊くのも良いでしょう。