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卵から考える「アニマルウェルフェア」 米在住日本人が現地スーパーで身近に感じた食材の選択

公開日:  /  更新日:

著者:小田島 勢子

ヴィーガン豆カレーに半熟卵を合わせて【写真:小田島勢子】
ヴィーガン豆カレーに半熟卵を合わせて【写真:小田島勢子】

 米ロサンゼルスの片田舎から食をはじめとした「暮らし」の情報発信を行っている小田島勢子さん。3人の子どもたちの学校が始まり、日々のお弁当作りも再開しました。今回の連載テーマは、日本でもお弁当のおかずをはじめ、幅広い料理に用いられる「卵」について。現地では飼育方法の違いで陳列するスーパーマーケットも多いそうです。

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お弁当のおかずなど日々の食卓に欠かせない卵

 ロサンゼルスの学生たちは8月に夏休みを終え、新学期を迎える時期に。我が家も先日3姉妹の学校が一斉に始まりました。

 学校が始まると同時に母も再開する4人分(3姉妹と夫)の毎日のお弁当作り。夏休みの間は夫の分だけ用意すれば良かったので、夕食時にちょっと多めに作り置きということができたのですが、育ち盛りの子どもを含めた4人分ともなると、残り物をちょっと詰めてとはいかないもの。

 そこで日常的にお世話になる「卵」の登場頻度もアップします。料理の幅も広く、手軽で腹持ちも良いため、お弁当の一品にもおすすめです。

 現在我が家には、生まれたばかりのヒヨコも合わせて7羽の鶏が暮らしています。放牧飼いで手作りオーガニックの飼料や家庭で出た野菜くず、庭の草や虫が主に彼らの食料です。

 暖かい気候の春から秋にかけて、1、2日に1度卵を産み、贅沢なことに生みたて新鮮卵をいただいています。鶏の種類にもよりますが、冬になると換羽期というデトックス時期に入るため、我が家の鶏たちは産卵を停止し、自分の体の修復にエネルギーを集中させます。