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枝豆とビールはなぜ“黄金コンビ”なのか 栄養素的にも優秀 食べるべきタイミングは
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教えてくれた人:和漢 歩実
厳しい残暑が続く今日この頃、冷えたビールがまだまだおいしく感じられますね。そこで欠かせないものといえば枝豆。旬の夏は過ぎつつありますが、冷凍もあり、通年出回っています。しかし、枝豆の“正体”を知っている人は意外と少ないのでは? お酒のおともに選ぶ栄養メリットなどについて、栄養士の和漢歩実さんにお話を伺いました。
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元々は大豆の若さや 枝豆専用の品種も育成されるほど人気
枝豆は未熟な大豆を食用とする野菜です。元々は大豆として栽培する品種を収穫していましたが、枝豆専用の品種が育成され、現在は400種以上あるといわれています。
主な品種としては、やや大粒で白い毛を持つ「白毛」、豆の色がやや茶色がかった「茶豆」、さやが茶色っぽく熟すと黒色になる「黒豆」があります。ブランド枝豆として人気の「だだちゃ豆」は茶豆で山形県鶴岡市の特産品種。甘味が強く、ふっくらとした豆が特徴です。
日本における大豆は、2000年ほど前の弥生時代の頃には伝来していたといわれています。しかし、その若いさやである枝豆をいつ頃から食べ始めたのかは不明な点が多いようです。江戸時代には、茹でた枝豆をスナック感覚で食べながら歩いていたとも。枝に付いたまま茹でた枝豆を売り歩く枝豆売りの記述もあります。