今年1月から、盲導犬候補のパピー（子犬）を預かるボランティア「パピーウォーカー」に挑戦している古澤さん一家。日本盲導犬協会の日本盲導犬総合センター「盲導犬の里 富士ハーネス」から委託されたパピーと、生後2か月から1歳頃までの10か月間をともに過ごすというものです。そのため、今年の夏休みはパピーと迎える“最初で最後の夏休み”でもあります。今回は“家族6人”で出かけた旅の思い出や日常を古澤さん一家のママ・真由美さんに振り返っていただきました。

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今年の家族旅行は「ジェニー中心のプラン」に

　いよいよ夏休みが到来。少し足を伸ばして川で遊んだり、海に行ったり、今年の我が家はすっかり「ジェニーのための夏休み」になりました。ジェニーはもちろん、子どもたちにもいろいろな思い出を作ってもらいたいという計画は、ジェニーのおかげで成功を収めたように思います。

　夏の思い出作りの一つとして出かけたのは、伊豆高原にある犬と宿泊できるホテルです。

　旅程は1泊2日。ジェニーとのドライブを楽しみながら、パパと私、子どもたち、そしてジェニーの“6人家族”で楽しくお出かけしました。

　ホテルにはチェックイン前に到着。プールを使用してもOKとのことだったので、子どもたちとジェニーは揃って犬専用のプールへ向かいます。このホテルでは犬の介助が目的なら人間もプールに入ることができるため、子どもたちはみんな張り切っていました。

ライフジャケットを借りてジェニーに装着し、いざプールへ！

　ジェニーは以前に訪れた海で大はしゃぎしていたので水が好きかもと思っていたのですが、初めての場所で慎重になりがちな性格を発揮。プールに入った子どもたちに名前を呼ばれても、クンクンと鼻を鳴らしながらプールサイドをうろうろするばかりです。しびれを切らした子どもがジェニーの体を支えながら、背中を押し、一緒にプールに入ることを繰り返すうちに、ようやく自分から入るようになりました。

　一生懸命手足を動かして犬かきをするジェニーは、本当にかわいかったです。初めて泳いだはずなのにとても上手。「ジェニーってもしかしてすごく優秀なのでは？」と思ったのですが……入れ違いで来たゴールデンレトリーバーがとても優雅に、水しぶきを上げることなく上手に泳いでいたのを見て、「やっぱりジェニーは初心者だな」と思い直しました（笑）。ごめんね、ジェニー。