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エアコンのフィルター掃除 湿度も変化? 掃除前と掃除後で比較してみた
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掃除後は10分後でも歴然の違い 温度湿度ともに大きな変化
それではきれいにしたフィルターを設置して測定していきましょう。この日の室温は30.0度、湿度63%。掃除前の実験開始前の室温は30.5度、湿度は64%なので、微差はありますが近い環境です。今回も運転を開始して10分後、30分後、1時間後の室温と湿度を計測します。
違いは歴然。開始10分の計測で部屋に入った瞬間に、涼しくて驚きました。30分後には設定温度以下に。湿度も大きく下がっています。フィルターを掃除する前は、1時間経過しても室温が設定温度になることはありませんでしたが、今回はあっという間に下がりました。あまりの違いにリモコンの設定温度を確認するほど!
1時間後には、湿度は設定よりも下がりすぎて調整されたのか上がりましたが、温度は設定の27度に近い26度に保たれていました。
掃除は電気代節約だけでなくエアコンの効きも良くなる!
運転開始前の室温から各時間帯で測定した数値を引いた温度差を、掃除前と後で比べていきます。すると、10分後から1.1度差に。30分後には2.7度差、1時間後には2.6度差と、明らかに掃除後の方が冷房の効きが良いことが分かります。
掃除前の状態で稼働を続けると、エアコンは設定温度まで冷やそうと長時間フル稼働状態に。そのため、多くの電力を消費することが想像できます。一方、掃除後の方はすぐに部屋が冷えて、1時間後には温度をキープするためゆるやかな運転に切り替わっています。そのため、節電効果が期待できます。
湿度に至っては、開始10分で掃除後の方が3倍以上、30分後も2倍は除湿できていることが分かります。設定キープのため1時間後には下がり幅が掃除前よりも小さくなっていますが、しっかりとエアコンが機能を果たしていることがうかがえます。
実験の結果、このように少し目詰まりがあるフィルターをお掃除するだけでも、大きな効果があることが分かりました! 素早く部屋が適温になって電気代も節約できるとなれば、やらない手はありませんね。
フィルター掃除は稼働状況にもよりますが、エアコンを毎日使っている場合は2週間に1度行うといいそう。定期的に掃除をして、快適な生活空間を作りましょう。
(Hint-Pot編集部)