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中古車購入はハイリスク!? 広大な大陸国オーストラリアでの賢い移動手段とは

公開日:  /  更新日:

著者:守屋 太郎

シドニー市内と郊外を結ぶ州営鉄道の車両【写真:守屋太郎】
シドニー市内と郊外を結ぶ州営鉄道の車両【写真:守屋太郎】

 広大な国土を有する大陸国のオーストラリアは、治安の良さや恵まれた気候から、日本人のワーキングホリデー(ワーホリ)旅行者や留学生に人気の渡航先。現地で暮らすとなれば、日々の移動手段にはどのようなものがあるのでしょうか。この連載では、現地在住ジャーナリストの守屋太郎さんが同国で暮らすためのノウハウなどを詳細に解説。今回はオーストラリアの交通事情についてです。

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遠隔地や農村は車社会だが…

 オーストラリアは、アラスカを除く米国本土や欧州と概ね同じ広大な国土を有しています。例えば、最大都市の東部シドニーと第二の都市メルボルンの間は直線距離で約900キロ(東京~福岡間に相当)離れており、新幹線のような高速鉄道がないため、大都市間の移動には航空機を利用するのが一般的です。また、買い物に行くにも数時間かかるような遠隔地が多い農村部では、車なしの生活は考えられません。

 しかし、ワーホリ旅行者や留学生などの長期滞在者の大半が住むシドニーやメルボルン、ブリスベンといった大都市圏では、バスや鉄道、地下鉄、路面電車、フェリーといった公共交通機関網が発達しています。そこが、同じ英語圏の先進国でも完全な車社会になっている米国(ニューヨークやサンフランシスコなど一部の都市を除く)との大きな違いでしょう。

 日本のように終電という概念がなく、路線や運行頻度は限られるものの、一般的に深夜も鉄道やバスが運行されています。「Uber(ウーバー)」などスマートフォンで呼べる配車サービスも広く普及しているので、これらの大都市圏に限れば、車がないと生活できないわけではありません。

 生活資金が限られたワーホリ旅行者や留学生にとって、車の購入費や維持費、燃料費は大きな負担になります。中古車は数千豪ドルから買えますが、オーストラリアでは日本と比べて走行距離が格段に長いため、30万キロ以上走った中古車も珍しくありません。20万キロ未満が「低走行距離」とされます。

 このため、車を持つのなら修理費や部品交換費など想定外の出費も覚悟しておく必要があります。安い中古車の場合、目安として「車体価格と同等の修理費がかかる」といわれています。例えば、5000豪ドル(約47万5000円)で買った場合、合計1万豪ドル(約95万円)の出費を想定しておいた方が良いでしょう。

 ワーホリ旅行者や留学生が大都市に住む場合、普段は公共交通機関や配車サービスを使うことをおすすめします。遠出や旅行など必要な時だけ、レンタカーやカーシェエリングサービスを利用するのが得策といえるでしょう。