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産後そのままセックスレス…予防する方法はあるの? 男性側の協力も大きな効果あり
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教えてくれた人:OliviA
パパが家事・育児に協力すると愛情曲線は回復 後々のためにも頑張りどころ
――男性の協力度が性行為再開の重要な要素になるのはなぜですか?
パパが家事・育児に参加した場合のデータ(東レ経営研究所ダイバーシティ&ワークライフバランス研究部長 渥美由喜著「夫婦の愛情曲線の変遷」)として、パパの家事の協力度と愛情曲線がリンクしていることを示すものがあります。結婚直後が一番ラブラブで、子どもが生まれた頃から下降していくのですが、あまり衰えないのはパパが積極的に家事・育児をしているご夫婦だったという結果でした。
出産直後の家事・育児の協力度で愛情曲線は回復します。この時期に極力しないとどんどん低迷し、やがてお子さんはママとの距離が近くなり、パパは家族の中で浮いてしまう存在にもなりかねません。家庭で大切にされる存在であるためにも、産後は頑張りどころだと声を大にして言いたいですね。
――女性の場合、出産後に体型が変化し、ボディイメージの低下や減量がうまくいかない、色素沈着した乳首や性器周りを見られたくないなどの理由で性行為に積極的になれないケースもあるようです。
解消する具体的な手段には、セックスセラピーの方法でもある「ミラーワーク」があります。自分の体を鏡に映して、「素敵だな、魅力的だな」と思うところを再発見していくセラピーです。
パートナーにも参加してもらって、変化した体の中に素敵なところを見つけてもらうことも効果的でしょう。自分自身で変化を認識・肯定し、相手からの褒め言葉でも自信を取り戻していきます。
――ここでもやはり、男性側の協力が大切なのですね。
男性にはぜひ、体の変化によって性行為に消極的になってしまう女性もいるということを知っていただきたいですね。妊娠中や出産後は、パートナーの素敵なところをどんどん褒めていただければ。そうすることで相手の性的関心が高くなり、自信を取り戻すきっかけにもなります。
(Hint-Pot編集部)
OliviA(オリビア)
1980年生まれ。ラブライフアドバイザー(R)、アロマセラピスト、日本性科学会 会員。学生時代に「女性の性」をテーマに卒業論文を執筆したことをきっかけに、2007年より性に関する総合アドバイザーとして本格的に活動を開始。台湾でも書籍を出版するなど、日本のみならず海外にも活動の幅を広げ、多方面で「女性のセクシュアルウェルネス」「コミュニケーションを重視した性生活」の提案を行っている。近著に「セックスが本当に気持ち良くなるLOVEもみ」(日本文芸社)など。