どうぶつ
猫エイズ検査が「陽性」反応 保護ねこを引き取ることを決めた女性の覚悟とその後
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「生きててくれてありがとう」 毎日噛み締める想い
結局、その後の検査で『陰性』となり、病気ではなかったというキャスパー。最悪な状況を想定しながらも、家族に迎えいれた愛さんは毎日幸せを噛み締めているのだそうです。
「幸せですね。毎日生きていてくれてるだけで。キャスパーに『生きててくれてありがとね』といつも伝えています。それに、息子と一緒に『かわいいね』、『大好き』と、毎日何十回も言ってますよ」
ねこを飼うということは、家族がひとり増えるということ。これほど覚悟をもって家族の一員として迎えてもらえたのは、キャスパーにとっても本当に幸せな出会いだったのではないでしょうか。
穏やかな「キャスパー」は看板猫に みんなの人気者
猫エイズの問題を受け入れ、家族となった愛さんとキャスパー。現在では、愛さんが経営する「Atelier Ai(アトリエアイ)」の看板猫として、お店に出ています。
キャスパーは、とても甘えん坊で、人見知りはあまりしません。最初こそ、愛さんの影に隠れていることもありましたが、わんちゃんや小さな子どもとも仲良しなんだそう。キャスパーは本当に穏やかで、幼児からどんなにバシバシやられても、攻撃しかえすことはないといいます。
「入り口のドアが開いても出ていかないし、お客さんがいっぱい来ても動じない。まるで置物のようですよ(笑)」
そんな落ち着いているキャスパーは、実家や友達の家に連れていっても全然平気なのだとか。旅行で出かけるときは、『ねこねっと山中湖』の副代表で、全幅の信頼をおいている保科さんのところにあずけるのだそう。
「ねこって一箇所にいるのがいいかなと思ってたけど……。キャスパーは5か所は行ける(笑)」と愛さん。お互いに一緒にいて、ストレスもなく心地いいのだそう。相性がいいって本当にこういうことなのでしょう。
「自由気ままに甘えてくれて幸せそうにしてる顔が一番嬉しい。心を許して寝ているときなんか、もうそれだけでいいっていうような気がしますね。布団に入りたい時も『開ーけーてー』ってトントントンと肩をたたく。勝手に入ってこれると思うんだけどね(笑)」
愛くるしい表情で甘えてくる犬みたいなねこ。キャスパーは愛さんにとって「本当に愛おしくてしかたがない存在」なにだというのがひしひしと伝わってきました。
Atelier Ai(アトリエアイ)
公式サイト:https://www.instagram.com/ai.makabe/
(猫ねこ部)