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炊きたてごはんを素早く冷ますには 弁当作りの時短に役立つ3つの方法比較してみた
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30分以内に中心温度が20度付近 60分以内に10度付近が目安
よそったばかりの炊きたてごはんの温度は約60度でした。3分、10分、20分、30分、45分、1時間経過するごとに、それぞれの温度を確認していきます。
農林水産省のウェブサイトによると、食中毒菌の発育至適温度帯は約20~50度。調理後、食品を冷却する場合には、この時間を可能な限り短くするために30分以内に中心温度を20度付近、または60分以内に10度付近まで下げることを推奨しています。
そこで、30分以内に20度以下、1時間以内に10度以下を目安に比較していきましょう。測定結果は次の通りになりました。
目安に到達したのは冷凍庫のみ
【ごはんを冷ます方法を比較】
3分後に最も温度に変化があったのは、扇風機で風を当てる方法。約60度から42度まで短時間で一気に下がっています。意外なことに、冷凍庫での変化が一番小さい様子。しかし、10分後には、保冷剤、扇風機、冷凍庫が38度で横並びに。20分後には、冷凍庫が抜きん出てきました。
結果的に、30分以内に20度以下まで温度を下げることができたのは、冷凍庫内に置く方法でした。さらに1時間後まで計測したところ、こちらも基準とした10度以下に到達できたのは、冷凍庫内だけでした。
秋も引き続き食中毒に要注意
このことから、忙しい朝の時間に手間をかけることなく、しっかりと冷ますには冷凍庫を使用するといいでしょう。ただし、30分以上かかるため、急いでいる場合は温度の下がり始めが早かった扇風機と、保冷剤を併用するなどすると良さそうです。
今回の検証を通して、しっかり冷めていると思っていても、実際に温度を計測すると実は食中毒と隣り合わせになっていたのかもしれないと思いました。
食中毒は湿度と気温が高い夏のイメージが強いですが、秋も引き続き要注意。お弁当箱を持ち運ぶ際には、フタを閉める前にしっかりと冷まし、さらに保冷剤や保冷バッグを使って少しでも温度が低い状態を保ってくださいね!
(Hint-Pot編集部)