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2度の心臓移植 生きることを諦めなかった女性が医者を目指す 米国で話題に
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2度目の心臓移植に成功 医学部進学へ前進
治療開始と同時にコロンビア大学への入学申請を済ませたパニアグアさん。入学通知を受けた場所も入院生活中のベッドでした。
その時を振り返り「本当にファンタスティックでしたけど、奇妙で現実離れしているとも感じました」と語ります。「3歳からやりたかったことをついに実現できる」と喜び、2019年7月に退院を許可され、8月に入寮。しかし、新型コロナウイルスが流行する中で再び体調が悪化しました。
最終的に発作まで起こってしまったことで、「死ぬのだと感じていました」と振り返ります。そして診断結果は、2度目の心臓移植手術が必要で、移植できなければ余命4か月。担当医師との面談では厳しい質問も投げかけられたそうです。
「質問の中には、『なぜあなたは生きるに値するのですか?』というものがありました。2人の医師に見つめられながら、自分の命をかけて口頭で説得することに心がまえがある人はいないと思います」
現在は医学部進学課程の勉学に復帰
パニアグアさんは2021年、米テネシー州のヴァンダービルト大学で2度目の心臓移植手術に成功。術後の回復は困難なものでしたが、現在は医学部進学課程の勉強を続けています。
「私に起きた最高の出来事かもしれません。人には生まれついた個性や才能もあります。私の個性は、移植推進の手助けをすることにとてもマッチしています」
2度の心臓移植を乗り越えたパニアグアさん。ニューヨーク市で移植の支援グループを発足させるなど、自分と同じ境遇の患者を助けるため、前向きに進んでいるようです。
(Hint-Pot編集部)