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どうぶつ

骨折した子ねこを国道沿いで保護 4万人が感動した動画のその後は 「よく頑張ったね」

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

保護から4日後に天国へ 考えてほしい小さな命のこと

 運営者さんは発見時の様子を動画に収めてツイッターに投稿。ビュンビュンと横を車がすり抜けるため子ねこの声はほとんど聞こえず、発見はまさに奇跡的といえます。そんな動画は瞬く間に話題になり、4万件もの“いいね”が集まりました。

 また、リプライ(返信)には「保護ありがとうございます。うちの子も路肩で保護しました」「車に轢かれず良かったです。保護ナイスでした」「良かったです。頑張って諦めずに声を出したねこちゃん偉い! そしてその声を受け止めてくださりありがとうございます」など、感謝と感動の声があふれています。

 その後、子ねこはすぐに動物病院へ。検査の結果、右足は捻挫、左足膝は骨折、腰はレントゲンでの断定が難しい状態ながらも恐らく骨折していることが分かりました。

 保護時に目ヤニだらけだった目は目薬で良くなりましたが、他がひどい怪我のため、手術を受けたとしても障害が残る可能性は高いという状況。里親を見つけるのは難しいと判断した運営者さんは、生涯お世話をすると心に決めました。

 しかし残念なことに、そんな思いは届かなかったようです。保護から4日後の9月20日午前5時過ぎ、子ねこはお礼を言うように「ニャー」と一言鳴くと、虹の橋を渡りました。

 この件を報告する20日の投稿も大きな話題を呼び、リプライには「絶対次は素敵な家のねこちゃんに生まれ変われる!」「小さい体でよく頑張ったね」「痛みと孤独に苦しみ、でも最後は温かい優しさの中で虹の橋に向かえたことは、せめてもの救いでしたね」など、冥福を祈る声が寄せられています。

「少しでも多くの子たちを救えるように、これからも頑張ります」

 たくさんのねこたちを救う保護ねこ活動。しかし、すべての命を救えるわけではありません。そうしたつらい現実とも向き合いながら、運営者さんは活動を続けます。

「現在もたくさんの保護されたねこたちと暮らしています。動物たちが大好きなので、幸せな人生だと思っています。黒ちゃんを助けられなかったのは残念ですが、少しでも多くの子たちを救えるように、これからも頑張ります」

 虐待現場からねこたちを救ったことも数知れないという運営者さん。「こうした事実がたくさんの人の目に触れることで、動物虐待や小さな命考えるきっかけになればと思います」とも語っています。

○取材協力:hinatabocco.k(@hinatabocco_k)さん

(Hint-Pot編集部)