プロバイダーは入居時に選べる可能性も！

　居住者数が多いほど遅くなる、大量のデータ通信をする住人がいると速度が落ちるなどといわれているタワマン。栄介さんいわく「遅くない」とのことですが、実際のところはどうなのでしょうか。中目黒「コレカライフ不動産」の姉帯さんにアドバイスしていただきました。

「新しいマンションであれば、遅くて困るということはまずないと思います。ほとんどの物件の場合、プロバイダーを選ぶことができると思うので、入居前に確認することが大切です。オンライン会議などが途中で途切れないよう、光回線を契約する人が多いですね」

　どうやら、「タワマンだから遅い」と決めつけるのはナンセンスの模様。ちなみにどうしても遅いという場合は、使っているPCやルータなどの通信機器が原因の可能性もあるとのこと。遅いと文句を言う前に、きちんと確認することが必要のようです。

　ところで近年、ガスや電気といったライフラインも自由に選べるようになりましたが、タワマンでも選ぶことができるのでしょうか？

「プロバイダーと同様に、ガスや電気の乗り換えも基本的には自由に行えます。ただし、絶対に不可能なのはオール電化のタワマンに後からガスを引くこと。ガスコンロでの料理にこだわる人は、オール電化のマンションを選ばないようにしましょう」

（和栗 恵）

姉帯 裕樹（あねたい・ひろき）

「株式会社ジュネクス」代表取締役。宅地建物取引士の資格を持ち、不動産取り扱い経験は20年以上を数える。独立した現在は目黒区中目黒で不動産の賃貸、売買、管理を扱う「コレカライフ不動産」として営業中。趣味はおいしいラーメンの食べ歩き。