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里芋の皮むきで手がかゆくなる理由 「ぬめり成分」は血糖値上昇をゆるやかにする効果も
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教えてくれた人:和漢 歩実
秋になるとスーパーに並ぶ里芋。イモ類の中ではカロリーが低めで、減量が気になる人に向く食材です。日本では古くからめでたい野菜として親しまれてきた里芋ですが、熱帯地域にルーツがある作物なので、日本で花が咲くのは極めて珍しいとか。秋の味覚・里芋の栄養について、和漢歩実さんに伺いました。
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古くから日本人に親しまれてきた野菜
秋の風物詩「いも煮会」や「芋名月」など、日本人は古くから里芋を年中行事に用いてきました。縄文時代にはすでに存在し、稲作よりも前からある作物ともいわれています。里芋と呼ばれるのは、長芋など山で採れる山の芋と区別して、里で栽培されたイモだったことからとの説が有力です。
お正月のお節料理などおめでたい席にも里芋は使われます。これは里芋が親イモの回りに子イモ、孫イモとたくさん増えていくため。「子孫繁栄」を意味する縁起の良い食べ物として親しまれてきました。
元々は、東南アジアなど熱帯地方が原産。タロイモと同じ仲間です。土の中で里芋はできますが、根ではなく茎が肥大したものです。里芋の葉は大きく、盾のような形で長い葉柄を持ちます。
葉柄は芋がらやずいきと呼ばれ、煮物やみそ汁の具としておいしくいただけます。花は水芭蕉のような仏炎苞で色は黄色で南国っぽさがあります。日本で里芋の花が咲くのは珍しいといわれています。