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米国版タマちゃんが出現 野生アザラシに地元は大盛り上がり 最後は自ら警察へ
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突如として多摩川に現れたアゴヒゲアザラシのタマちゃんが2002年の夏、日本中でブームになりました。当時はタマちゃんを一目見ようと、連日多くの人々が多摩川へ。現在、米国でも同じような現象が起きているようです。「地元のセレブ」と呼ばれ話題をさらっているのは、野生のハイイロアザラシ「シューベルト」くん。かわいらしい愛称はタマちゃんと同じく、現れた場所の名前にちなんでいます。1週間ほど町をにぎわせ、癒やしを与えたシューベルトくんでしたが、最後は意外な幕引きとなったようです。
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シューベルトくん見たさに連日大にぎわい! アイテムも登場
米マサチューセッツ州の北東部にある小さな町、ビバリー市の池に出没したシューベルトくん。米地元紙「ボストン・グローブ」は、「アザラシのシューベルトは一週間、ビバリーのシュー池に滞在後、警察署に助けを求めてヨチヨチ歩き」との見出しで、顛末を特集しています。
ハイイロアザラシのシューベルトくんが過ごしたのは、郊外のオフィス街にある小さな「シュー池」。「まったく魅力的ではありませんが、それでもたくさんの魚がいますし、サメもいません。リラックスしながら一人になれる淡水の隠れ家です」と紹介されています。
オフィスの集まる「カニンガム・センター」で、なぜかバカンスを楽しむ野生のアザラシを見たさに、池には大勢の人が集まってきたそうです。シューベルトくんのアイスクリームから、Tシャツまで登場する人気ぶり。
オフィス街や役所の担当者が「シューベルトのパーソナルスペースと仕事の邪魔をしないでください」「アザラシに近寄らないでください」という告知を出すほど加熱していたそうです。あまりの熱狂から、役所はシューベルトくんの保護に乗り出したそうですが、ことごとく逃げられてしまいました。