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相場より安い賃貸タワマンで恐怖体験 「引っ越した方がいい」と同僚が言った理由とは
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教えてくれた人:姉帯 裕樹
事件による死亡や孤独死・孤立死、自死などがあった不動産物件を「事故物件」と呼びます。建ち始めてから時間が経過し、さらに物件数が増えたタワーマンションでも、事故物件が現れるようになってきました。そこで少しオカルトな体験を話していただいたのは、タワマンの賃貸物件に暮らしていた女性。同僚を招いたホームパーティーがきっかけになった驚きの体験とは? 今回もアドバイスは東京・中目黒で「コレカライフ不動産」を営む不動産のプロ、姉帯裕樹さんです。
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安価な家賃が魅力で飛び付いた事故物件の部屋
橋本梨花さん(仮名・29歳)が以前暮らしていたのは、都内某所に建つタワーマンション。都心の一等地に建つ高級物件でしたが、なぜか相場より数万円ほど安い賃料でした。「もしかしたら、何かあったのかな?」と思いながらも、タワマン暮らしに憧れていた当時の梨花さんは一も二もなく飛び付いたそうです。
「不動産会社になぜ賃料が安いのか聞いたところ、かなり前に住んでいた人が自死した部屋だと言われました。でも、壁紙やフローリングはすべて交換しているし、お祓いもしている。私の前にも別の人が住んでいたけれど、何もなかったそうです。『まあ、それなら安心かな?』と思い、契約。すぐ引っ越しをしました」
窓の外は東京の美しい夜景。晴れた日には青空が手に取るように望める高層階の広いワンルーム。梨花さんはしばらくの間、快適なタワマン暮らしを心の底から楽しんでいました。しかし、会社の友人が遊びに来たことから、その暮らしに影が差します。
「同じ会社で働く彩奈(仮名)という子で、昔から霊感があることで有名でした。たまたま同僚を何人か呼んでホームパーティーを開くことになって、彩奈も呼んだのですが、部屋に入るなりあまりしゃべらなくなって……」
普段はとても明るく、気軽におしゃべりをするタイプの彩奈さんが急に黙り込んだため、周囲は体調不良を心配しました。すると本人は弱々しく笑うと「大丈夫、ちょっと具合が悪くなっちゃったから、今日は帰るね」と、1人で先に帰ってしまったそうです。
その後、残ったメンバーで楽しく盛り上がり、夜遅くにパーティーを終えて解散しました。しかし後日、会社で仕事をしていると、彩奈さんから驚きのメールが。読んだ梨花さんは、背筋がゾッと寒くなりました。
「先日は雰囲気を壊したくなくて言えなかった。言おうかどうか悩んだのだけど、やっぱり言う。あの部屋、すぐに引っ越した方がいいよ」