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実は簡単な里芋の煮っころがし 味を染み込ませる3つのポイント 下茹ではレンチンOK
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里芋の旬は秋。日本では縄文時代の頃からすでにあった作物です。親イモから子イモ、孫イモと増えていく様子から、子孫繁栄を象徴する縁起の良い食べ物として親しまれてきました。そんな里芋を使った定番料理といえば、煮っころがし。おいしく味を染み込ませるコツはあるのでしょうか? 栄養士の和漢歩実さんにお話を伺いました。
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味を染み込ませるコツは下茹でに 皮は後からむいてもOK
ほくほくねっとりの食感がおいしい里芋。煮物にして味がしっかり染み込んでいると、さらにおいしくいただけます。味を染み込ませるコツは「下茹で」にあり。皮は先にむかなくても調理できますし、手軽に電子レンジで加熱しても味が染み込みやすくなります。いくつかの下茹で方法を紹介しましょう。
○土が付いている場合
タワシなどを使って水で土を洗い落とし、ザルの上で乾かして水分をしっかり取りましょう。一般的な下処理は、上下を切り落とし、皮をむきます。大きいものは半分に切るなどして大きさを揃えてください。鍋に里芋を入れ、かぶるくらいの水を加えてから沸騰させて5分ほど茹で、ザルに上げて流水で洗ってぬめりを取ります。
○先に皮をむかず下茹でする場合
中央一周に包丁で切り目を入れて鍋に入れ、かぶるくらいの水を入れます。茹で加減は竹串が通るくらいまで。茹で上がったら水気を切って、少し冷めてから皮をむきます。塩分が気にならない方は、塩を加えて茹でると良いでしょう。甘みが引き立ちほっくりとした仕上がりになります。
○電子レンジで時短する場合
皮をむいて大きさを揃えた後に、耐熱容器に入れてラップをして、電子レンジ(600W)で2分ほど加熱します。または皮付きのまま中央一周に包丁で切り目を入れた里芋を耐熱容器に並べ、水を振りかけ、ふんわりとラップをして加熱。竹串が通ればOKです。時間は調整してください。少し冷めてからだと簡単に皮がむけます。