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ダイアナ元妃 「90年代、その存在感は尋常じゃなかった」―没後22年に想うこと

著者:森 昌利

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故ダイアナ元妃と幼き日のウイリアム王子とヘンリー王子【写真:Getty Images】
故ダイアナ元妃と幼き日のウイリアム王子とヘンリー王子【写真:Getty Images】

 英国でのロイヤルファミリーの話題は尽きない。ウイリアム王子やヘンリー王子の不仲説、高額な住居の改修費やメーガン妃の衣装代など現地メディアで頻繁に報道され、世界中で注目される。そんな中「民衆のプリンセス」といわれたダイアナ元妃が8月31日、22回目の命日を迎えた。「90年代の英国にいて、ダイアナ元妃の存在感は尋常ではなかった」――そう語るのは、イギリス在住のライター・森昌利氏だ。93年に渡英、ロンドン市内の出版社勤務の経験もあり、つねに英国での話題や情報の最先端に身を置く森氏に寄稿してもらった。

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22年前のパリの悲劇 多くの英国人は「あの時の自分」を思い出す

「あの時はちょうどつわりがおさまった頃だったわ」。
 
 今朝、出張先から電話をかけて”今日はダイアナ元妃の命日だね”問いかけると、妻は即座にそう答えた。彼女のように、22年前の8月31日に自分がどんな状況だったか、または何をしていたか、驚くほど鮮明に覚えているという英国人は多い。それほどあのパリの悲劇は衝撃的だった。

 今年8月(この原稿を書き始めているのは2019年8月31日のダイアナ妃の命日)から王室関連の記事を当サイトで開始して、1993年からの英国生活で自分もいわゆる”ロイヤル”に関しては人並み以上(ただしここでいう”人並み”とは『英国人の平均』という基準なので、日本人としては相当詳しいとの自負はあるが)の知識があることに驚いている。

 それも英国に移り住んで来てすぐに、日本的には同級生でもある、同世代のダイアナ元妃の存在感に引き込まれたからだろう。

スーパースター達が束になってもかなわないオーラ

 ちょっとうまく説明できるか分からないが、あの頃、90年代の英国にいて、ダイアナ元妃の存在感は尋常ではなかった。

 ご存知の通り、英国には世界的スーパースターがゴロゴロいる。映画界では20世紀初頭にチャップリンがハリウッドに進出して以来、英国人の有名俳優が無数に誕生し続けているし、ビートルズが登場した60年代からこっち、英国は数え切れないほどのロックスターを輩出している。ところがあの頃のダイアナ元妃というと、そんなスーパースター達が束になってもかなわないほどのまばゆいオーラに包まれていた。