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正しい靴の脱ぎ方は 旅館宿泊時の基本マナー ホテルの達人が解説
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観光庁が観光支援策「全国旅行支援(全国旅行割)」の実施を発表し、これから旅行を計画しようと考えている人も多いでしょう。初めて利用する宿泊先でも快適に過ごせるように、基本的なマナーは身につけておきたいもの。特に旅館の場合、布団を敷いてもらうタイミングやチップに相当する“心づけ”など、普段がホテル派だと戸惑うこともあります。そこで、都内でホテルを創業した曽祖父を持ち、“ホテル一家”に生まれ育ったホテルや旅館のエキスパート、小林千花さんがレクチャー。今回は旅館での基本的なマナーについてです。
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靴の脱ぎ方や荷物の置き方 旅館での基本的なマナー
これまでの連載ではホテルでの過ごし方やマナーについてご紹介しました。今回は旅館を利用する時に身につけておくと良い基本的なマナーです。床の間などがある和室では、ホテルとは少し違ったことに気をつける必要があります。
○靴の脱ぎ方
靴を脱ぐ場所は、旅館自体の玄関または各お部屋の玄関です。どちらも脱ぎ方に違いはなく、真っすぐ前を向いて靴を脱ぎましょう。靴の向きを変えたり揃えたりするのは仲居さんにお任せします。旅館の玄関では、これがゲストとしての正しい振る舞いです。
○荷物の置き場
キャスター付きの荷物の場合は、畳の上を引きずらないように持ち上げて運ぶのも旅館でのマナーの一つです。
○部屋での座る位置
和室では年長者が床の間を背にして(上座)座ることが正しいマナーとされています。年配の方と旅行をする際には、自分や子どもが床の間側に座らないように注意しましょう。
○布団について
和室では布団を敷いて寝ます。布団の用意は仲居さんにお任せするため、敷いてほしい時間をあらかじめ仲居さんに伝えておきましょう。その時間は浴場に行ったり、部屋の外で過ごしたりすると、スムーズに布団の用意ができます。