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お出かけ

正しい靴の脱ぎ方は 旅館宿泊時の基本マナー ホテルの達人が解説

公開日:  /  更新日:

著者:小林 千花

宿泊者として正しいマナーを

 ホテルも旅館も、宿泊者として心得ておくべきマナーに大きな差はありません。「やってもらって当たり前」という気持ちではなく、従業員の方への配慮も意識することが大切です。

○到着時間が遅れる場合
 旅館の到着時には、お迎えのスタンバイをしていたり、夕食の準備をしていたりと、ホテルとは違ったおもてなしがある場合も。大幅に遅れる場合は必ず一報を入れるようにしましょう。

○心づけ
 宿泊料金にはサービス料が含まれているため、基本的に“心づけ”は不要です。しかし、感謝の気持ちを伝えるものとして存在しています。

 例えば、小さな子ども連れや団体旅行、ご年配の方とご一緒などお世話になることが多い場合は、「お気持ち」を包んでおくと良いでしょう。「小さい子どもがおりますので、いろいろご迷惑をおかけするかと思いますが……」、「本日は大勢でお世話になります」など一言添えてお渡しするとスマートです。

“心づけ”は懐紙や便箋などに包んで渡す【写真提供:小林千花】
“心づけ”は懐紙や便箋などに包んで渡す【写真提供:小林千花】

 金額は宿泊料金の10%程度が相場といえるでしょう。宿泊料金が3万円でしたら3000円程度。あくまでも「お気持ち」ですので、金額に決まりはありません。懐紙や便箋、のし袋などに包んでお渡しします。現金をそのまま渡したり、ティッシュに包んだりするのは失礼にあたるので、気をつけましょう。

○写真のルール
 基本的に、浴場へのカメラの持ち込みはNGです。その時間に他の宿泊者がいなくても控えましょう。また、ロビーや施設玄関などパブリックスペースでは、他の宿泊者や従業員の方が写らないように配慮することも大切です。YouTubeなどで公開する目的のため長時間撮影をしたい場合は、事前に撮影許可を取りましょう。

 旅館に宿泊する際は、基本的なマナーを意識することで滞在が心地よいものになります。旅行の計画と一緒に、マナーも確認しておきましょう。

(小林 千花)

小林 千花(こばやし・ちか)

1995年10月3日、東京都港区生まれ。2018年から生島企画室に所属し、舞台を中心に俳優として活動。株式会社ファーストキャビンHD取締役。「美人百花」(角川春樹事務所発行)の専属読者モデル。特技は「一度お会いした人の顔と名前を覚えられる」。趣味はホテルめぐり、宝塚観劇。「利き酒師」の資格も持っている。身長155センチ、血液型O。