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からだ・美容

秋の花粉症対策を医師が解説 喘息など重症化する場合も

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:鈴木 香奈

スギ花粉症と変わらぬ対策でOK 改善しない場合は早めの受診を

花粉対策メガネやマスクを正しく着用。洋服選びも重要に(写真はイメージ)【写真:写真AC】
花粉対策メガネやマスクを正しく着用。洋服選びも重要に(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 対処法としては、秋の花粉症も春のスギ花粉症と同様に、マスクや花粉対策用メガネの着用を推奨します。ポリエステルやナイロンのウィンドブレーカーといったツルツルした生地のものを羽織るなど、花粉が付着しにくい素材の服を選ぶことも大切です。帰宅時には玄関で花粉を払うことで、花粉の侵入を大幅に防げます。

 ウールや毛糸は花粉が付着しやすい素材です。セーターなどを着用する場合は、こまめに洗濯したりクリーニングに出したりするなど対策をしましょう。また、帰宅したらすぐに洗顔や手洗い、うがいなどを行ってください。

 秋の花粉症も、スギ花粉と同様にアレルギー用の同じ市販薬で対応できます。しかし、内服していても症状の改善がみられない場合は、速やかに病院を受診してください。特に咳の症状には注意が必要です。

 鼻水やくしゃみ、鼻づまり、嗅覚障害など、花粉症の症状は新型コロナウイルス感染症でもみられる症状です。加えて、これからはインフルエンザが流行する季節になります。花粉症の症状があると、ご自身がウイルスに感染しているか分かりにくくなるため、花粉症がある方は早めの対応をしましょう。

(Hint-Pot編集部)

鈴木 香奈(すずき・かな)

金沢駅前ぐっすりクリニック院長。日本耳鼻咽喉科学会専門医。1996年、金沢医科大学卒業。睡眠時無呼吸症候群を核に一般耳鼻咽喉科診療を行う。