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医師に聞く“実は怖~い花粉症” 極度に悪化すると命にかかわる場合も?

著者:Hint-Pot編集部・佐藤 佑輔

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別の花粉症の可能性も? 基本や治療について知っておきたい(写真はイメージ)【写真:写真AC】
別の花粉症の可能性も? 基本や治療について知っておきたい(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 ようやくスギ花粉の飛散が落ち着いてきたこの頃。「まだまだ症状が治まらない……」という方は、ひょっとして別の花粉症にかかっているかも? 極度に悪化すると命にかかわる場合もあるという“実は怖~い花粉症”について、耳鼻咽喉科・アレルギー科の鈴木香奈先生に話を伺いました。長く悩まされている人も意外と知らない基本や治療について、最新の情報をお伝えします!

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どこからが花粉症? 「実は明確な線引きはない」と専門家

 日本人の2人に1人が何らかのアレルギー疾患を抱えていると言われる現代。中でもスギ花粉アレルギーには多くの人が悩まされており、もはや国民病とも言える状況です。しかし、実際に病院で「あなたは花粉症です」と診断を受けた人は少ないような気も。鈴木香奈先生によると、病院での花粉症検査には採血やスクラッチテストが必要となるそうです。

「特異的IgEという採血検査で、0~6の7段階のうち、クラス2以上が陽性となります。とはいえ、陽性でも症状のない方、飛散量が多い年だけ出る方もいるため、どこからが花粉症かという明確な線引きはありません」

 巷では「浴びた花粉が体の許容量を超えると発症する」とも言われていますが、実際はどうなのですか?

「よくバケツからあふれる水に例えられますが、許容量は生まれ持った体質次第。どれだけ浴びても、絶対にかからない方もいます。今年は飛散量が多いので、新規の患者さんも多いですね」

2~3月以外でも症状に悩まされている場合は別の花粉症かも?

 たかが花粉症と侮ることなかれ。重症化すると、時には命にかかわることもあるといいます。

「ひどくなると気管支喘息になってしまい、中には呼吸困難に陥るケースもあります。その他に、かゆみをこらえ切れずに皮膚炎を起こすことも。他の病気は生活習慣などを改善することで予防できますが、アレルギーは気合だけではどうにもならない。こればかりはマスクやゴーグルで物理的に体内への侵入を防ぐか、投薬で症状を抑えるしかありません」

 やはり防備を徹底した方が良さそうですね。ただし、日本ではスギ花粉がおなじみですが、花粉症の原因は何もスギだけではありません。2~3月のシーズン以外に季節外れの症状に悩まされている方は、別の花粉症にかかっている疑いも……。

「ヒノキはスギの流行直後、関東であればちょうど今頃がピークです。その他にも、5月にはカモガヤやオオアワガエリなどのイネ科、秋にはブタクサなど、花粉症の原因となる植物の種類は多い。地域によっても差があって、北海道ではスギ花粉はまれですが、代わりにシラカバの花粉症があります。人と症状の時期がずれるという方は一度検査をおすすめします」