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からだ・美容

インフルエンザの「型」って何? 今年流行の兆しはA香港型 医師が解説

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:鈴木 香奈

感染者数は平年並みの兆し 11月下旬頃までにワクチン接種を

オーストラリアでは例年レベルの患者数に。早めのワクチン接種を(写真はイメージ)【写真:写真AC】
オーストラリアでは例年レベルの患者数に。早めのワクチン接種を(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 2020年、2021年とコロナ禍の影響もあり、インフルエンザの感染者数は世界的に低水準で推移しました。しかし、オーストラリアでは2022年4月後半から報告数が増加。例年レベルの患者数に戻ったことで、医療提供体制が逼迫する事態となっているようです。今後、海外からの入国が緩和されると国内へウイルスも持ち込まれると考えられ、今秋から冬には日本でも同様のことが起こる可能性があるでしょう。

 日本では11月下旬から3月頃にかけて流行し、2月頃にピークを迎えることが多いです。そこで、ワクチン接種は遅くとも11月下旬までに接種するのがベターです。ワクチン接種が推奨されるのは、65歳以上の高齢者、5歳未満のお子さん、年齢に関係なく肺などに慢性の持病がある方、悪性腫瘍で治療中の方、高度の肥満の方などです。

 また、予防法として石けんと流水による手洗いやアルコールによる手指消毒は、インフルエンザウイルスを除去・消毒するのに有効です。清潔を保ち、バランスの取れた食事と十分な睡眠を取ること、乾燥した室内では加湿器などで湿度を適切に保つよう気をつけることも重要になってきます。そして、人混みはできるだけ避けるようにしましょう。

(Hint-Pot編集部)

鈴木 香奈(すずき・かな)

金沢駅前ぐっすりクリニック院長。日本耳鼻咽喉科学会専門医。1996年、金沢医科大学卒業。睡眠時無呼吸症候群を核に一般耳鼻咽喉科診療を行う。