健康・美

インフルエンザの感染リスクが高まることも 寝ている間の口呼吸に専門医が警鐘

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:鈴木 雅明

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朝起きて口の中が渇いている…(写真はイメージです)【写真:写真AC】
朝起きて口の中が渇いている…(写真はイメージです)【写真:写真AC】

 年末年始は、帰省の移動や忘年会、初詣や新年会など人が多い場所にいる機会が増えます。気を付けたいのはインフルエンザ。国立感染症研究所によると今年は例年より流行が数週間早いそう。年明けにピークを迎えるともいわれています。日中はマスクなどで予防してはいるものの、実は寝ている間にも注意が必要。帝京大学ちば総合医療センターの教授で耳鼻咽喉科の専門医・鈴木雅明先生によると、寝ている間に口呼吸をしていると、風邪やインフルエンザなどの感染症をはじめ、喉の痛みや違和感、睡眠不全などさまざまな健康問題を引き起こすリスクがあるそうです。鈴木先生に症状のチェックと対処法を解説してもらいました。

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朝起きたときに口の中が渇いている人は要注意 喉の痛みや違和感、睡眠不全も

 本来、人の呼吸は鼻呼吸ですが、乾燥や低温、花粉などの環境ストレスによって鼻がつまると口呼吸になってしまうそうです。鈴木先生によると、鼻呼吸は、いわば「加温、加湿機能つきの空気清浄機」だといいます。鼻の中から吸い込んだ空気は、まず鼻毛と鼻の中の線毛でウイルスや異物を除去し、奥の鼻腔での中で外気を加温、加湿。温められて加湿された空気が喉を通って肺に届きます。

 一方で、口呼吸は、異物やウイルスが除去されず、冷たく乾燥した空気が直接、喉に入りダメージを受けやすくなるそうです。つまり、口呼吸をすると、異物やウイルス、細菌などが鼻の粘膜で除去されずに、ダイレクトに入ってくるため、風邪やインフルエンザにかかる危険性が高くなると鈴木先生は警鐘を鳴らします。

 起きている時は、口から呼吸しているのかどうか気付くこともあると思いますが、眠っている間は無自覚でコントロールしにくいのが現状です。「眠っている間は筋肉がゆるみ、意識して口を閉じることができないため、どんな人でも口呼吸になりやすくなります。夜間は鼻炎などアレルギー性の症状も悪化しやすくなるため、鼻づまりが起こりやすい時間帯でもあります」と指摘。さらに寝ている間に口呼吸によっていびきをかいたり、呼吸が途切れたりすると、脳から「呼吸に異常が起こっている」という信号が出て心身が緊張。睡眠が阻害されることもあるそうです。