どうぶつ
お迎えした子猫は陽キャガールとお嬢様 ドイツ日本人記者の新生活で見えた2匹の個性
公開日: / 更新日:
新しくペットをお迎えしてからの日々は、飼い主にとってもドキドキであふれていることでしょう。2018年からドイツを拠点にサッカーライターとして活動する島崎英純さんは、大の猫好きでもあることから、この連載では同国で猫との暮らしを実現するまでのプロセスを綴ってきました。ついに先日、2匹のお迎えに成功。今回から“新生活編”がスタートします。お迎えからの帰りには“事件”も起きましたが、新生活は何とか順調に始まったようです。
◇ ◇ ◇
お迎えからの帰り道で大事件も…“初シャワー”の様子に一安心
ドイツ南部の農家さん宅から車で約4時間半かけて帰宅したのは良いのですが、生家から初めて連れ出された猫たちは、その道中で見知らぬ町や謎の日本人中年男性との対面に戸惑ってかキャリーケースの中で脱糞してう○ちまみれに……。あえなくバスルームにて“水浴びの刑”に処されました。これまた恐らく初めて全身を水で濡らした“ハチワレさん”と“サバトラさん”が、恨めしそうに僕を睨み付けています。
人間と子猫との関係性構築も、第一印象が大事だと思うんですよね。幼少の頃の記憶というのは人間も猫も結構覚えていて、その時の体験や経験が人(猫)格形成にさまざまな作用を及ぼす気がしています。その意味では、僕と猫たちとのファーストインプレッションは“最悪”の部類に入るのではないでしょうか。うーむ、出だしから不吉な予感がします。
ひとしきり猫たちにシャワーを浴びせた後、本来ならペット用が良いのですが手持ちがなかったので、人間用のボディソープで慎重に体を洗います。目や耳にボディソープを入れてしまったら大変なので優しく、ゆっくりとした手つきで猫たちの体をこすっていると、あれっ……何だか気持ち良さそうに目を閉じてくつろぎ始めているではないですか。
この子たちはまだ生後12週間を過ぎたばかり。見るもの、聞くもの、触れるもの、すべてが初体験のような感覚なので、シャワーでの水浴びにもそれほど恐怖心を抱いていない様子です。ボディソープをしっかり洗い流してタオルで体を拭いている時も一切抵抗せず、むしろ気持ち良さそうにして温かいタオルに包み込まれていました。