どうぶつ
元ジャパンカップ優勝馬・ローズキングダムの今 「趣味はとにかく草を食むこと」
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一族の悲願を達成した1頭の元競走馬がいます。その名はローズキングダム。バラ一族と称される華麗なる血筋です。現在は「Yogiboヴェルサイユリゾートファーム」(北海道沙流郡日高町)で功労馬として過ごしています。9月末、同ファームの公式ツイッター(@versailles_farm)に草を食む動画がアップされると、再生数は1.7万回を超え話題に。現在の様子については、同ファーム代表取締役の岩崎崇文さんにお話を伺いました。
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食べているか寝ているか ぼっちゃんらしいのんびりした性格
北海道は冬の蹄音が大きくなってきました。人間にとっては厳しい季節を迎えますが、寒さに強い馬にとってはより活発になる季節となります。同地にある「Yogiboヴェルサイユリゾートファーム」は、国内トップクラスの引退場牧場。2010年のジャパンカップを勝ったローズキングダムはそこで元気に過ごしています。
9月30日には公式ツイッターで放牧地の様子がアップされ、ローズキングダムが力強く、草をちぎりながら食む姿が注目を集めました。リプライ(返信)には、「元気で何より」や「たくさん食べて」というコメントが寄せられています。
10月7日には、夕日をバックにしたシルエットフォトも公開され、美しい風景と力強い体躯に感嘆の声が上がりました。岩崎さんは、ローズキングダムの優等生ぶりを次のように話します。
「とにかく落ち着いています。のんびりと。種牡馬を引退した子の中では一番のんびりしています。食べているか寝ているかのどちらか。ニンジンよりも青草が好きですね」
同ファームといえば、Yogibo。アドマイヤジャパンが出演するテレビCMでもすっかり有名になりました。しかし、岩崎さんが「馬によっては大好きなのですが、Yogiboは無視してますね」と笑うように、ローズキングダムはまったく興味を示さないようです。唯一、テンションが高くなるのが集牧の時。「趣味はとにかく草を食むこと」というほどなので、馬房に帰るのが嫌なのかもしれませんね。