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がんの治療研究を誰でも応援できる! がん(Cancer)から“C”を消す「deleteC」活動とは

公開日:  /  更新日:

著者:和栗 恵

2018年、渋谷のカフェの片隅で誕生した「deleteC」

(左から)創業理事の中島ナオさんと小国士朗さん【写真提供:NPO法人deleteC】
(左から)創業理事の中島ナオさんと小国士朗さん【写真提供:NPO法人deleteC】

 2018年11月2日、「deleteC」の構想は東京・渋谷にあるカフェの片隅で誕生しました。創業理事の中島ナオは、31歳の時に乳がんと診断され、手術や副作用の重い治療を経て失うものや変化に直面。その現実と向き合う中、中島はたった一つの願いを抱いていました。

「がんを治せる病気にしたい」

 その願いを聞いた代表理事の小国士朗は、「僕にできることなんて何一つない、自分は医者でもない、製薬会社の人間でもない、国の人間でもない。知識も、技術も、お金もない」、そう感じたそうです。しかし、切実に訴える中島との対峙により、小国自身も「がんを治せる病気にする」ために何ができるか本気で考えました。

中島ナオさんが受け取った「MD Anderson Cancer Center」の名刺【写真提供:NPO法人deleteC】
中島ナオさんが受け取った「MD Anderson Cancer Center」の名刺【写真提供:NPO法人deleteC】

 またその前日に中島は、米国のがん専門研究所「MD Anderson Cancer Center」に勤める上野直人先生と会い、同様の願いを伝えていました。そこで受け取った上野先生の名刺は、「Cancer(がん)」という部分に赤い線が引かれていたのです。

 その名刺を中島から手渡された小国は、線で消された文字を見た瞬間にひらめきました。

「ナオちゃん、これだ! “C”だ、“C”を消そう! “C”を消すプロジェクトを作ろう!」

 これが、私たち「deleteC」の始まりでした。(中島ナオさんは2021年4月20日に死去しました)