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がんの治療研究を誰でも応援できる! がん(Cancer)から“C”を消す「deleteC」活動とは

公開日:  /  更新日:

著者:和栗 恵

参加企業は100社余り 医療者や研究者からは熱い期待の声も

参加企業や寄付者はどんどん増加中【写真提供:NPO法人deleteC】
参加企業や寄付者はどんどん増加中【写真提供:NPO法人deleteC】

 現在「deleteC」の参加企業は100社、寄付者は5000名を超えています。個人や企業団体だけでなく、著名なアーティストやアスリート、がん治療研究の第一線で走り続ける医療者や研究者も参加してくださり、この3年間で6名の医師と研究者による6つのがん治療研究に対して、計2000万円超の寄付金をお渡しできるまでになりました。

「deleteC」に集まった寄付は、2022年7月時点で総額6000万円に上ります。莫大な資金が必要ながん治療研究の前では、まだまだ金額としては小さなもの。しかし、医療者や研究者の方からは「がんの治療研究に興味のなかった人を巻き込むアクションは日本には皆無でした。お金以上に、この発信力と啓発力に期待している」という温かいコメントを数多くいただいています。

 また、これまでの活動が認められ、2022年9月22日には認定NPO法人として新たにスタートを切ることができました。「deleteC」の理念に共感した仲間たちが集まり、一人ひとりが、自分自身ができることを日々考えつつ活動を進め、みんなが「がんを治せる病気にするために」理想を描き、実現のために対話を重ねています。

 私自身もですが、がんに対して無力さを感じていたメンバーも活動を継続しています。「#deleteC大作戦」で集まった思いや、寄付をお渡しした医師や研究者からの感謝の言葉、そして研究の進捗を知ることで、私たちの活動と応援が、本当にがん治療研究の力になっているのだと実感できるようになりました。一緒に活動を推し進めてくれる仲間の存在をたくましく、心強く感じる日々です。

 これからも、皆さんから届いた思いを、私たちの願いを、社会にしっかりと届けていきたい。そして、希望と感じられるものを届けていきたい……そうした思いが強くなりました。

 一人ひとりが思いを示して行動すれば大きな力になる。「がんを治せる病気」にする日を手繰り寄せるために、皆さんの力をお貸しください。

(和栗 恵)