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ヘルシー食品として注目を浴びる米 ナチュラリストが教える絶品ライスレシピも
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調理次第で古米が向いていることもある
米国に住むようになり、もちもちと粘りのある新米にめぐり合った時の喜びも大きくなったのですが、さまざまな食感のライス料理のレパートリーも増えました。収穫から1年以上経過した古米でも、そのお米と向き合い、どう調理し、どんなお料理にしたらおいしくなるかを考えるようになったのがその理由です。
例えばお寿司のシャリは、水分が少ない古米の方が寿司酢がなじみやすく、口に入れた瞬間にほぐれる食感が良いといわれています。同様に、ピラフやチャーハンはできるだけパラパラとほぐれる方が調理しやすく、べたつかない食感に仕上がるので、古米で作る方がおすすめです。
絶品なのに簡単 ターメリックライスの作り方
古米は、香りや味をつけて炊いたり、五穀米などと混ぜ合わせたりして食感を楽しむのも良いかと思います。我が家で人気のシンプルな「ターメリックライス」のレシピをご紹介します。カレーにも合いますし、おにぎりやお弁当のごはんに入れると色どりも鮮やかで、食欲もアップします。
○ビーガン・ターメリックライス
【材料】(4人分)
お米 2合
ターメリックパウダー 小さじ1
塩 小さじ1/4
エクストラバージンオリーブオイル 適量
【作り方】
1. お米を洗い2合分の水と塩、ターメリックパウダーを一緒に炊飯器に入れ、普段通りに炊く
2. 炊き上がったらオリーブオイルを回しかけ器に盛る
【注意】
土鍋やセラミックの鍋は、ターメリックの色素がしばらく沈着することがあります。日光に当てると成分が分解されてターメリックの色が抜けやすくなります。
近年は日本の食卓から「お米離れ」が進んでいるといわれています。古来、日本人と米は密接な関係にあり、日本の米自給率は、ほぼ100%です。食材の輸入に頼ることのない、日本が誇るべきお米のおいしさ、素晴らしさにもう一度目を向けてみませんか?
(小田島 勢子)
小田島 勢子(おだしま・せいこ)
ナチュラリスト。結婚を機に2004年に南カリフォルニア州へ移住し、3人の女の子を米国で出産。ロサンゼルスの片田舎でバックヤードに鶏たちと豚のスイ、犬のトウフとともに自然に囲まれた生活を送る。母になったことをきっかけに食や環境の大切さを改めて感じ、できることからコツコツと、手作り調味料や発酵食品、スーパーフードやリビングフードを取り入れた食生活をメインに、食べるものは「できるだけ子どもと一緒に作る」「残さない」がモットー。2015年に「RUSTIC」を設立。日本で取得した調理師の知識や経験を生かして食のアドバイザー、ライフスタイルのコーディネーターとして活動。日米プロスポーツ選手やアクション映画俳優の身体作りのアドバイザー、みそ、お酢、漬け物など発酵食品作りの講師、創作料理のケータリングなど幅広い分野で活躍。
https://rusticfarmla.com/