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現地では格安でもおいしい一本が オーストラリア産ワイン 選び方のポイントとは

公開日:  /  更新日:

著者:守屋 太郎

シドニー湾の青空の下で乾杯【写真:Destination NSW】
シドニー湾の青空の下で乾杯【写真:Destination NSW】

 新型コロナウイルスの水際対策が10月11日から大幅に緩和され、海外旅行がいよいよ本格的な再開を迎えようとしています。そこで注目したい渡航先といえば、日本人に人気の高いオーストラリア。英語圏の国の中では比較的良い治安や恵まれた気候、そして食文化も大きな魅力です。その一つとして、変化に富んだ土地や気候から造られる上質なワインが挙げられるでしょう。現地在住ジャーナリストの守屋太郎さんが、同国で暮らすためのノウハウなどを解説するこの連載。前回から引き続き「ワイン大国・オーストラリア」をテーマに、オーストラリア産ワインの主なブドウ品種やワイナリーめぐりが楽しめる名産地、現地でのワインの楽しみ方についてお届けします。

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オーストラリア産ワインの主な品種と名産地

 18世紀にヨーロッパ人の開拓者がさまざまな作物や家畜を持ち込み、農畜産業が発展したオーストラリア。ブドウも多種多様な品種がヨーロッパ各地から海を渡り、南半球の大地に根付きました。

 現在、同国では100品種以上のワイン用ブドウが栽培されています。中でも生産量が多い上位5品種は、「シラーズ(シラー)」(赤)、「シャルドネ」(白)、「カベルネ・ソーヴィニヨン」(赤)、「メルロー」(赤)、「ソーヴィニヨン・ブラン」(白)(連邦政府系機関「ワイン・オーストラリア」調べ)。さらに「ピノ・ノワール」(赤)、「グルナッシュ」(赤)、「セミヨン」(白)、「リースリング」(白)などの生産も盛んです。

 また、比較的冷涼な気候の南部一帯に点在するワイン産地は65か所を数えます。おすすめの名産地をいくつか紹介しましょう。

 東部シドニーから北へ車で約2時間。ハンターバレー(Hunter Valley)には、訪問客の試飲や購入ができるワイナリーが150か所以上あり、モダンオーストラリアン・キュイジーヌ(フレンチにアジア料理の要素を取り入れた創作料理)の飲食店や、洒落たコテージなどの宿泊施設も充実しています。

 南オーストラリア州アデレードから北東へ車で約50分。バロッサ(Barossa)にはなだらかな丘陵地帯に約80か所のワイナリーがあり、5つ星レストランでの食事やアウトドアスポーツも楽しめます。

 西オーストラリア州パースの南西約300キロ。オーストラリア大陸の西の果て、インド洋に三方を囲まれた半島に位置するマーガレットリバー(Margaret River)では、アウトバックの大自然と上質なワインが堪能できます。インド洋に沈む夕陽を眺めながら、地元の海で獲れたばかりの新鮮な魚介類と一緒にのどを潤すワインは格別です。

 お酒が好きな人は、オーストラリアを訪れたら、ぜひこれらの名産地に足を伸ばしてみてください。遠隔地にあるため移動手段はレンタカーが最適なものの、試飲できないのが難点。州により法規は異なりますが、一定時間内の少量の飲酒は許容されています。また、ワイナリーでは、口に含んだワインを捨てるための容器が用意されていることも。

 とはいえ、何度も試していると酔ってしまいます。飲むのは宿に帰ってからにするか、最寄りの都市から催行されているツアーを利用するのがいいでしょう。