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話し上手の近道は「聞く力」 効果的な相槌や質問のコツを現役アナウンサーが伝授

公開日:  /  更新日:

著者:小倉 星羅

現役アナウンサーの小倉星羅さん【写真提供:小倉星羅】
現役アナウンサーの小倉星羅さん【写真提供:小倉星羅】

 人に好印象を与える自己紹介や発声方法、会話をスムーズにする語彙力の鍛え方などを、話のプロである現役アナウンサーに伺ってきたこの連載。最終回は、相手の魅力を引き出す「聞き方」についてです。今回は「話し方研究室」の講師も務める小倉星羅さんがレクチャー。聞き手として気をつけたい4つのポイントや、相手が答えやすい質問の仕方を紹介します。

 ◇ ◇ ◇

アクティブリスニングで相手が話しやすい雰囲気作りを

 相手が話しやすいように聞く方法を、アクティブリスニングと言います。「積極的傾聴」とも言われる手法です。初対面や面接、ビジネスシーンなど、話している人の多くは緊張して、なかなか思っていることを口にできずにいることもあるかと思います。

 そこで、聞き手になっている側がアクティブリスニングを心がけることによって、相手の緊張をほぐすことが大切になります。相手が本来思っていること、伝えたいことを言いやすくなるので、コミュニケーションに厚みを持たせることができるでしょう。

 目を見て話を聞くこと、笑顔で聞く姿勢を作ることはもちろんですが、相手が話しやすくなる聞き手としての4つの「返しポイント」を紹介します。

その1 表情をプラスして相槌

 相槌の基本は、うなずくことです。人は「聞いてもらっている」と感じることで、話しやすくなります。ただ、相槌の回数が多かったり、うなずくだけの同じ相槌が続いたりすると、「聞いていない」と思わせてしまいます。そこで、表情をプラスして、うなずくだけの相槌の回数を減らすなど強弱をつけましょう。

 例えば、明るい話の時には笑顔で、苦労話には真剣な表情、驚くような話にはびっくりした表情など、共有できていることを相手が感じるようなリアクションを行いましょう。また、相槌に同調や共感を伴った言葉を入れることも効果的です。

○表情をプラスするコツ
「は・ひ・ふ・へ・ほ」で気持ちを表しましょう。

「はぁ」:低めのトーンで関心を表します。
「ひぃ」:声に出さず、驚きのリアクションを入れましょう。
「ふーん」:低めのトーンでうなずき、関心を表します。
「へー」:驚きや関心のリアクションです。
「ほぉ」:関心を表すリアクションです。

その2 褒め返して盛り上げる

 相手の話がさらに盛り上がるよう「褒める」ことも有効です。少し自信がない時でも、聞き手に褒められることで、自信を持って話の続きを話すことができるようになります。なかなか褒めることが苦手な方も、「さ・し・す・せ・そ」を覚えておけば自然と褒めることができます。

○褒めて盛り上げるコツ

「さ」:さすが!
「し」:知らなかった!
「す」:すごい!
「せ」:絶対!
「そ」:それで? そんなに? そうなんですね!