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漫画

“適当に優しい”米国人 ママの体験漫画にほっこり「このくらいでちょうど良い」

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

漫画のワンシーン【画像提供:あずき3y(@azuki_kosodate)さん】
漫画のワンシーン【画像提供:あずき3y(@azuki_kosodate)さん】

 海外を訪れると、日本の常識では考えられないような文化や人々の気質に出会うことがあります。真面目で規律を重んじる日本人にとっては戸惑うことも多いですが、中にはその違いで救われるケースもあるそうですよ。米国で暮らす子育て真っ只中の日本人ママと現地の“適当で優しい”人々とのふれあいを描いた漫画が、ツイッターで8000件近い“いいね”を集めて話題です。作者のあずき3y(@azuki_kosodate)さんに詳しいお話を伺いました。

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米国人の臨機応変な“適当”気質は子育てママに優しい!?

 2014年から夫婦揃って米カリフォルニア州で暮らすあずきさん。2D・3Dのアニメーター、コンピューターグラフィックデザイナーとして働きながら、3歳の息子さんを育てるママです。

 ツイッターでは自らの育児体験を漫画に描いて発信しており、ツイートまとめサイト「min.t」(azuki_kosodate)でまとめた記事も好評を博しています。そんなあずきさんの作品の中で最近特に反響を呼んだのは、3歳の息子さんとお出かけした際に遭遇した、臨機応変な“適当に優しい”米国人たちとのほっこりエピソードです。

 ある日、息子さんと米国のとある博物館を訪れたあずきさん。入館券を購入しようと「大人1枚と3歳の子どものチケットをください」と販売窓口の男性に告げたところ、請求されたのは大人1枚分の入館料のみでした。

 不思議に思い「3歳は無料なんですか?」と尋ねると、「本当は3歳から有料だけど……『2歳です』って顔して入って」と何とも“適当”な返答が……。その日は3歳を猛アピールするデザインの服を着ていた息子さんでしたが、何の問題もなく入館できたのでした。

 また、ブロック玩具「レゴ」の専門ショップを訪れた時にも、驚きのサービスが。そこではパーツをカップに詰めて量り売りを行っていたのですが、その中の一つ、クモの巣のパーツを息子さんが欲しがりました。

 そこであずきさんは「これは1つでも買えますか? それともカップで買う必要がありますか?」と店員さんに尋ねます。すると、またしても「え!?」と驚くほど、“適当”ながらも粋な計らいを米国人の店員さんが見せるのでした。

温かく人間味のある“適当”さにほっこり

 ルールはおかまいなしの“適当”さながらも、どこか優しさを含んだ米国人たちの対応を描いた漫画は大きな話題に。ツイッターでは8000件近い“いいね”を集めました。

 そして、リプライ(返信)には「世界中がこのように“適当”な優しさであふれますように」「本来このくらいでちょうど良いんでしょうね」「日本と大違いだ……」「人と人とのやりとりに温かさや人間味があって、融通が利くのは本当にいいな~と思います」などの感想が寄せられ、多くの人がほっこりしたことが分かります。

 また「ニューヨークに住んでいた時に、このようなことが何度もありました」「小さい子ども連れてバスに乗ったのですが、有料の年齢だったのに無料にしてくれました」「スーパーマーケットで見たことがない桃が売ってたから食べ方を聞いたら『おいしいから食べてみなー』って皮むいてくれました」など、同じような体験をしたという人からの声も。

 自由の国・米国では“あるある”な光景なのかもしれませんね。