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一人鍋にも最適! 丸ごと&カット野菜でスーパー時短 野菜たっぷり鍋料理レシピ2選

公開日:  /  更新日:

著者:和栗 恵

秋冬の定番でもある鍋料理【写真:写真AC】
秋冬の定番でもある鍋料理【写真:写真AC】

 一雨ごとに季節が進み、スーパーマーケットなどではお鍋の具材が多く並ぶようになりました。他の料理に比べて手軽なものではありますが、具材を洗い、切って並べるなど、それなりの手間がかかります。「もっと楽に、いつもと違うお鍋が作れたら」……今回ご紹介するのは、そんな思いを叶えるレシピ。管理栄養士の資格を持つ食のプロ、エバラ食品株式会社の菊岡裕子さんに教えていただきました。

 ◇ ◇ ◇

「丸ごと」野菜でうま味を余すことなく味わう

「せっかくの鍋料理。ピーマンでもトマトでも玉ネギでも、丸ごと入れて楽しんじゃいましょう!」

 笑顔でそう語るのは、「黄金の味」で知られるエバラ食品でレシピ開発を担当している菊岡裕子さん。菊岡さんが考案したレシピは、ピーマンの種やワタを取らず丸ごと入れた驚きの鍋や、トマトを下茹でせずドンと入れた鍋など迫力満点です。

「丸ごと入れることで、野菜が持っている栄養を余すことなくいただけますし、家庭でのフードロスを減らすことができます。『丸ごとなんてお行儀が悪い!』と思う方もいるかもしれませんが、丸ごとの方が野菜の栄養価も高く、ゴミも減らすことができ、調理の時間も短縮。また、面白いもので、丸ごと入れると子どもたちも興味津々。食育にもおすすめですよ」

 今回は「丸ごと鍋」と併せて、カット野菜で作る鍋料理も教えていただきました。お鍋のフタを開けた瞬間、家族から「わぁ!」と驚きの声が上がること間違いなし。手軽に楽しめる簡単鍋で、冬の食卓を彩ってみませんか?

鮮やかな見た目が食欲を倍増 栄養効果も抜群!

 ピーマンを食べる際、種とワタを取り除いて緑色の皮だけを食べている人は多いでしょう。でも実はその食べ方、とてももったいない食べ方です。

 ピーマンが含む栄養素の一つに、血液をさらさらにして血行を良くする効果が期待できる「ピラジン」があります。ピーマン特有の香りと苦みの元でもあり、最も多く含まれている部分は種とワタなのだそう。

 せっかくの栄養を捨ててしまうなんてもったいない。丸ごと鍋に入れて、おいしさとさまざまな効果を一緒にいただきましょう。そこでおすすめしたいレシピは「丸ごとピーマンの寄せ鍋」です。

ピーマンが丸ごと入った寄せ鍋【写真提供:エバラ食品】
ピーマンが丸ごと入った寄せ鍋【写真提供:エバラ食品】

○丸ごとピーマンの寄せ鍋

【材料】(2人分)
鶏もも肉  150g
ピーマン  4個(約150g)
エリンギ  1パック(約100g)
ミニトマト 6個
寄せ鍋の素 適量
水     寄せ鍋の素に合わせ適量

【作り方】
1. 鶏もも肉は一口大に、エリンギは食べやすい大きさに切る。ピーマンはフォークで数か所刺して穴を開ける
2. 鍋に寄せ鍋の素と水を入れて火にかけ、1と洗ったミニトマトを入れる
3. フタをして7~8分間煮込めば出来上がり
※ミニトマトを食べる際はヘタを取り除く

 コツはピーマンに穴を開けておくこと。煮込んだ時に破裂するのを防ぐことができ、味がよく染み込みます。また鶏もも肉はあらかじめ鍋用にカットされたものを選ぶといいでしょう。エリンギも包丁を使わずに手で割くと、味が染み込みやすくなります。