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漫画

住民票の「原本」と「写し」 紛らわしさを描いた漫画に共感続々「混乱した経験あり」

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

漫画のワンシーン【画像提供:ぱんだ荘(@LesserPanda_Sou)さん】
漫画のワンシーン【画像提供:ぱんだ荘(@LesserPanda_Sou)さん】

 住民票とは、住所や氏名、生年月日、住民になった年月日などの情報が記載され、居住関係を公に証明するもの。引っ越しや就職、賃貸契約など普段の生活において必要な場面はたくさんありますが、この住民票をめぐる分かりにくい表現を描いた漫画が話題になっています。住民票の「原本」と「写し」の違いについて多くの人から共感を呼んだ作品について、作者のぱんだ荘(@LesserPanda_Sou)さんにお話を伺いました。

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住民票の原本が欲しいのに… 窓口担当者は「原本の写し」と返答!?

 動物のキャラクターを擬人化して、自身や友人の体験談の他、人間の世界の“あるある”を漫画に描いてはツイッターで発表しているぱんだ荘さん。今回ご紹介する漫画は、「住民票」をめぐる紛らわしい表現に注目して描いたそうです。

 漫画の主人公・キツネが訪れたのは、公的な証明書類を発行してくれる役所。受付窓口で「住民票の原本」の発行を申し出たところ、窓口の担当者からは「住民票の写しのご請求ですね」という言葉が返ってきました。

「写し」という言葉に引っかかりを感じたキツネは、「あ……写しじゃなくて原本でお願いします」と再度訂正してお願いをするのですが、「あ……写しは原本と同じですので問題ございません!」と毅然とした態度で返答されてしまいます。

 住民票の写しが原本と同じという扱いに「は?」と疑問が拭えないキツネに対して、窓口の担当者は住民票の原本と写しについて細かく説明をし始めるのですが……。結局、分かりにくい言葉の表現にキツネの「は?」という疑問符は消えないまま物語は締めくくられるのでした。

住民票の「原本」「写し」「写しのコピー」とは一体、何を指す?

 漫画に出てきたキーワードを基に、住民票の分かりにくいポイントを整理してみます。

1. 「原本」は住民基調台帳に基づく電子データなので、持ち出しが不可
2. 「写し」は原本と同じことが証明されている住民票の写しのこと。原本と呼ばれることがある
3. 「写しのコピー」は、写しをコピー機にかけて複写したもの。通常は証明書として無効。ただし、同じコピー機でもコンビニなどにあるコピー機で交付手数料を支払って発行された住民票は、「写しのコピー」ではなく「写し」で正式な証明書になる

 原本、写し、写しのコピーなど細かく説明すれば理解できますが、普段の生活においては「住民票を提出してください」「住民票の写しが必要です」など、一言で住民票といってもさまざまな言葉が用いられています。住民票を申請しようとして困惑したという人は少なくないのではないでしょうか。

 そんな住民票の分かりにくさを描いた漫画は、ツイッターで6000件を超える“いいね”を集めて話題になりました。リプライ(返信)には、「元々は手書きの台帳だったから、それが原本でそれを複写したものが写しなんですよね」「そろそろ分かりやすい言葉に変えた方が良いんじゃなかろうか?」「初めてちゃんと理解できたから覚えとこう」「ほんまこれ。お役所って分かりにくすぎる」「まさにこれで混乱した経験あり」「ややこしいよ~」など共感の声が多数寄せられました。