漫画
住民票の「原本」と「写し」 紛らわしさを描いた漫画に共感続々「混乱した経験あり」
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複雑な公文書は「努力や、理解できる人が協力してあげる心が必要」
作者のぱんだ荘さんは、過去に動物が主役になった漫画「子どもの頃にゲーセンで謎に大量のメダルをくれるお兄さんがいた話」が話題になったことも。今回の作品はご自身の体験ではなく、「住民票の写しの原本について分からない」といったツイッター上の投稿より着想を得たそうです。お話を伺いました。
Q. 動物が主役の漫画を描き始めた理由を教えてください。
「主要キャラクターはすべて、友人たちをモデルにしています。7年間、毎日通話をつなぎ続けている友人たちですので、何か形に残したかったという経緯があります。動物をモデルにしたのは、原作担当者である私と作画担当者ともに動物キャラが好きだからです」
Q. 今回、この漫画を描こうと思ったきっかけを教えてください。
「自身の体験ではありませんが、漫画内の話はオリジナルの創作です。ツイッター上の投稿から着想を得て内容を構成しました。住民票の写しの原本など、私も初めてこの用語を見た時は少し理解に時間を要した経験があるため、“あるある”ネタとして話を作成しました。
内容構成の際には、ツイッターにて“あるある”ネタとして適正かどうかを検索して調べています。今回の場合は『住民票の写しの原本』について『よく分からん』とのツイートが散見されたため採用に至りました。住民票の扱いについては市区町村のサイトなどを参考にしました」
Q. 心に残った読者の感想は?
「共感してくださった方や、役所の当事者、法律関係の方、すんなり理解できている方、理解できない人をバカにする方、未だに混乱する方、分かりにくさに憤慨する方などさまざまいらっしゃいました。
中でも『自分が知ってるから社会の常識だって言うのは正直、社会の常識を高く見積もりすぎなんじゃないかなって思う』という意見は同感です。役所も公文書の名称変更はみだりにできないにせよ、時代に合わせて利用者に寄り添った名称に変更する必要性がいつか必ず生じますし、だからこそ我々も理解する努力や、理解できる人が協力してあげる心が必要だと感じました」
(Hint-Pot編集部)