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ニンジンの皮はむくべきか問題 栄養士の見解は? 皮よりも葉に豊富な栄養素が

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:和漢 歩実

ニンジンの皮むき(写真はイメージ)【写真:写真AC】
ニンジンの皮むき(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 ニンジンといえば、寒い時期においしい根菜です。調理する際は、水洗いしてピーラーなどで皮をむいて使うことが一般的でしょう。しかし、栄養面を考えると皮はむかずにいただいた方が良いのでしょうか? また捨ててしまいがちな葉にはどんな栄養があるのでしょうか? 皮や葉の栄養メリットについて、栄養士の和漢歩実さんにお話を伺いました。

 ◇ ◇ ◇

ニンジンの皮 栄養面でどのくらいの違いがある?

 店頭に並んでいるニンジンは、皮をむかずに食べても問題ありません。ニンジン本来の皮は薄く、出荷される際の洗浄でむけているともいわれています。

 ただし、食感や汚れなどが気になる際は、ピーラーなどでむきましょう。泥付きのものはしっかりと水洗いし、皮をむいてから調理します。

 ニンジンは皮付きのまま食べた方が良いといわれますが、皮をむいた場合との栄養価の違いはどのくらいあるのでしょうか。日本食品標準成分表2020年版(八訂)で比較してみましょう。

○βカロテン
皮付き:6900マイクログラム
皮なし:6700マイクログラム

○カリウム
皮付き:300ミリグラム
皮なし:270ミリグラム

○カルシウム
皮付き:28ミリグラム
皮なし:26ミリグラム

○食物繊維
皮付き:2.8グラム
皮なし:2.4グラム

 以上より、βカロテンやカリウム、カルシウム、食物繊維などの栄養価に大きな違いはないことが分かります。