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使い捨てカイロを早く温める裏ワザ 「息を吹きかける」は本当に有効か 検証してみた
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これからの寒い時季に出番が増える使い捨てカイロ。袋から出して温まるまでの時間、何か工夫をしていますか? 昔は揉んで温めるという方法がよく知られていましたが、現在は推奨されていません。早くカイロを温める方法としては、「振る」または「息を吹きかける」が主流のようです。今回はこの2つ方法のうち、どちらが早く温まるのかを検証します!
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使い捨てカイロが温まる仕組みは鉄粉と酸素の化学反応
使用後の再利用法もよく話題になるだけに、使い捨てカイロの中身を見たことがあるという人も多いでしょう。中に入っている黒っぽい粉は鉄粉。そこに水や保水剤(バーミキュライト)、活性炭などが加えられています。
使い捨てカイロが温かくなる理由は、密封されている外袋を開けると不織布の袋に入った鉄粉が空気中の酸素と反応し、酸化鉄になるという化学反応によるもの。鉄粉以外の原料は化学反応の促進やカイロの温かさを持続させる役割だそうです。そのため、カイロを早く温めるには、できるだけ多くの面を空気中の酸素に触れさせる必要があります。
貼らない使い捨てカイロの外袋には、外袋から取り出した後に数回振るという方法が書かれている場合があります。今回はこの振る方法と息を吹きかける方法を検証し、外袋を開けてから30秒後と1分後の温度を測定します。
ちなみに今回使用した使い捨てカイロは貼らないタイプ。貼るタイプのものは、外袋から出してすぐ服に貼る方法を推奨していることが多いようです。タイプによって使用方法が異なるため、外袋の説明をよく確認してから使用してください。