作った後に一番愛着が湧いてきたのはモモンガ

　キャラクターの表情や頭の模様などの表現は竹串を駆使しました。

「目や口など顔の表情を描くのには、チョコアイスを使いました。竹串をペンのように待ち、チョコアイスを付けながら描き加えるイメージで、ベースにしたアイスの上に乗せています。ほっぺの部分は6種類とも同じで、竹串を使いながらまずイチゴアイスを乗せ、その上にチョコアイスで模様を描き加えました。

　今回特にお気に入りなのはモモンガ。愛らしい表情を再現するために、目や眉毛の角度を特に意識しました。ほっぺのひだの感じや、シッポが体よりも後ろに見えるように奥行きを持たせる部分にこだわり、作った後は一番愛着が湧きましたね」

　また、制作後においしく食べられるような工夫も忘れていません。

「最終的においしく食べられることも心がけているので、別の味を組み合わせてもバランスが良くなるように工夫しています」

作成中は周りのアイスもしっかり堪能

　アイスアートっ子さんのこだわりが詰まったちいかわのアイスアートは、ツイッター上で2.4万件もの“いいね”を集め、大反響を呼びました。リプライ（返信）には「うわーーー!!!!　かわいすぎる!!!!」「精巧な造りに感動です」「これ発売してほしい」「かわいすぎて、差し出されてもきっと食べられないです」「すごいクオリティ」など、作品に心を奪われた人たちからの声が続々と寄せられています。

　また、「周りのアイスはどこに行ったんですか？」「周りのアイスの行方は……？　やはりアイスアートっ子さんのおくちに？」など、削られたアイスがどうなったのか気になるという声も。アイスアートっ子さんによると、予想通りの“場所”に収まっているようです。

「描いた輪郭の外側にあるアイスをスプーンで削るのですが、そのアイスは食べちゃいます。大枠ができたら、そこからは竹串でさらに細かく彫っていき、そのアイスも食べながら進めています」

　アイスアートを作っているとストレス発散になり、また作りながらアイスを食べられるのも醍醐味なのだそう。これからも“アイス愛”にあふれた作品で、たくさんの人を楽しませてほしいですね。

（Hint-Pot編集部）